青森 / Aomori Part.1

突然できた夏休み、十数年ぶりの青森へ向かう

仕事の都合で、お盆にぽっかりとまとまった時間ができてしまった。せっかくの機会なのでどこかへ行こうと思ったものの、なかなか行き先が決まらない。悩みに悩んだ末、今回の目的地は 青森 に決定。

青森を訪れるのは、十数年前の元旦以来。当時は何かと鬱々としていた時期で、そんなタイミングでなぜ青森に行ったのか、今となっては我ながら不思議だ。

そういえば、青森には 太宰治 の生家もある。昔は彼の作品を心の拠り所にしていたしたくらい好きだったので、これを機に訪れるものいいと思った。

お盆の新幹線、思わぬ贅沢から始まる青森旅

軽食 [by iPhone]

ところが、この旅行には思わぬ誤算があった。出発前日になって新幹線の予約を確認すると、なんと午前中の便が軒並み売り切れ…。

仕方なく確保したのは、午後イチのグランクラス。正直この存在を知らなかったのだが、東北・北海道新幹線に設けられた特別車両らしい。普通席どころかグリーン車も飛び越えて、いきなり新幹線の最上級クラスに乗ることになってしまった。

当日、実際に乗ってみると、座席の快適さはさすがの一言。更に驚いたのが軽食まで出てきたこと。まさか新幹線で食事のサービスがあるとは思っていなかった。こんなことなら、乗る前に昼食を食べなければよかった。

青森駅を降りたら、そこはヨーロッパの港町だった

ねぶた [by iPhone]
駅前 [by iPhone]

新幹線に揺られること3時間強、新青森駅に到着。そこから宿を取っている青森駅へと移動した。

青森駅に着いて驚いたのが、駅前に広がる海の景色。小さな砂浜まであって、なんとも開放感がある。おまけに湿度も低く、まるでヨーロッパの港町に来たような気分だ。

そして、意外なほど多いのが外国人観光客。青森がこれほど国際色豊かな観光地になっているとは、ちょっと驚いた。


八甲田丸 [by iPhone]
船内 [by iPhone]
陸奥湾 [by iPhone]

さて、すでに夕方なので、観光施設はほとんど閉まる時間。そこで駅からほど近い 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 を見学することにした。

八甲田丸は、かつて青森と函館を結んでいた青函連絡船の一隻。1964年に就航し、青函トンネルが開業した1988年まで、人や鉄道車両を運び続けた。

船内には青函連絡船の歴史資料をはじめ、当時の青森の街並みを再現した展示などが充実。単なる古い船かと思いきや、なかなか見応えがある。

そして何より素晴らしいのが、甲板から眺める陸奥湾の景色。目の前に広がる海をぼんやり眺めているだけで、気持ちが解放されていく。青森に到着して早々、この街がすっかり気に入ってしまった。

地元の人気食堂でホタテ御膳と津軽弁に出会う

大むら屋 [by iPhone]

夕飯はホテル近くにある大むら屋という食事処へ。なかなか賑わっていたものの、運良くカウンターがひと席だけ空いていた。

注文したのはビールとホタテ御膳(≒3,000円)。ところが、最初に出てきたのは何故か生タコのマヨネーズ和えとうなぎの蒲焼き。

そんな中、店主が「ゆっくり食べてね」といった感じで声をかけてくれた。しかし、津軽弁のアクセントが強烈で、ほとんど聞き取れない。とはいえ、店主の人柄のよさは言葉がわからなくても十分に伝わってくる。

肝心のホタテもおいしく、食事としては大満足。ただ、個人的にはどうしても刺身と白米の組み合わせがしっくりこない。

幸い、うなぎとタコがご飯のおかずになってくれたものの、それはそれでホタテ御膳としてどうなのだろうという、なんとも不思議な青森の夕食だった。

青森のコンビニは危険、青森名物と温泉三昧の夜

通り [by iPhone]
ホテル [by iPhone]

夕食を終え、飲み物でも買おうと近くのコンビニへ。店内には青森名物がずらりと並んでいて、思わず目移りしてしまう。飲み物だけのつもりが、気づけばあれこれ買い込んでしまった。

ホテルに戻ると、夕食を済ませたばかりなのに、ひとり青森名物試食会が開幕。普段なら絶対買わないのに、旅先のコンビニには財布の紐を緩ませる魔力がある。


銭湯 [by iPhone]

すっかり満腹になり、ベッドでだらだらと青森について調べていると、あっという間に夜になっていた。せっかくなのでローカル銭湯でも行ってみようと、近くの 青森まちなかおんせん へ。

これがなかなか立派な施設で、館内は広々としていてサウナも水風呂も完備。それでいて料金は500円台というのだから素晴らしい。


夜の通り [by iPhone]

しっかり整ったあとは、夜の青森を散歩しながらホテルへ。繁華街から少し離れた場所なので人通りも少なく、人目を気にせず気ままに歩けるのが実に心地いい。

騒がしい音楽も、無駄に明るいネオンも、行き交う人混みもない。ただ静かに夜が流れている。これが本来の夜の姿なんだと思う。

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