Tomorrowland Part.6 (3日目)

Tomorrowland最終日、朝はマックから

気がつけば、あっという間に Tomorrowland 最終日。結局、中2日はホテルに泊まるというヒットアンドアウェイ生活になってしまったが、それでも終わりが近づくとすでに名残惜しい。

しかも最終日には、嬉しいサプライズが待っていた。なんと Charlotte de Witte がサプライズアクト枠でメインステージに登場するのだ。これは俄然テンションが上がる。


駅前 [by iPhone]

まずはホテルで荷物をまとめて、朝食を探しに街へ。だが、これといって惹かれる店が見つからず、結局たどり着いたのは通りがかりのマクドナルドだった。

味はもちろん、いつものマクドナルド。何を頼んでも想像通りの味が出てくる安心感。値段だけが日本の2倍を超えているが、今日は目をつぶろう。

本場で食べても、フリッツはやっぱりポテト

街並み [by iPhone]
Frites Atelier [by iPhone]

お昼はベルギー名物のフリッツを食べようと、再び旧市街へ。向かったのは、クラシカルな外観が目を引く Frites Atelier という専門店だ。

注文したのは、パルメザンチーズとバジルが乗ったフリッツ(≒1,500円)。ベルギー名物と聞くと少し特別感があるが、要は単なるフライドポテト。とはいえ、お店の雰囲気込みで合格点。

港町の記憶を詰め込んだMAS博物館

MAS博物館 [by iPhone]
運河 [by iPhone]

フリッツを食べ終えたら、そのまま散歩がてら少し北にある MAS博物館 へ向かった。

MASは”Museum aan de Stroom”の略で、直訳すると「川沿いの博物館」。港町アントワープと世界とのつながりをテーマにした巨大な博物館で、所蔵品は約60万点にも及ぶ。


展示 [by iPhone]
屋上 [by iPhone]

最初に入ったフロアは、無機質な巨大倉庫のような空間。古今東西から集められた珍しいものがずらりと並び、港を通じて世界中の品々が集まってきたアントワープらしさを感じる。

他のフロアに行くと、今度は雰囲気がガラリと変わる。格闘技や武術をテーマにした展示もあれば、食文化を扱う展示もあった。普通の博物館とはかなり毛色が違う。

個人的に評価したいのは、第二次世界大戦中のアントワープを扱う展示があったこと。港を持つアントワープは軍事的にも重要な都市で、戦争末期には激しい攻撃にもさらされた。街そのものが戦争の最前線に近い場所だったことがよく分かる。

一見すると統一感がない無節操にも思える博物館だったが、むしろこの雑多さが港町アントワープなのかもしれない。

メインステージで見るCharlotte de Witte

会場まで [by iPhone]
ÜBERKIKZ

観光を終えたら、Charlotte に間に合うよう会場へ移動。何度も往復したこの道を通るのもこれで最後かと思うと少し寂しいが、一方で毎日30分歩かなければならなかった理不尽は嘆かわしい。

会場に着いたら、まずは友人Kが大好きな ÜBERKIKZ をAtmosphereで軽くチェック。その後は Charlotte を見るため、メインステージへ移動した。


Charlotte de Witte [by iPhone]
Charlotte de Witte Rules Tomorrowland (Surprise Set!)
Charlotte de Witte Rules Tomorrowland (Surprise Set!) 2

友人たちはすでに前方まで進んでいて、そこには日の丸の扇子をはためかせる日本人の同志もいた。異国の巨大フェスで日本人を見つけると妙な安心感がある。

やがてMCが Charlotte de Witte を紹介すると、青い紙吹雪が一気に舞い上がり、そのままセットがスタート。1曲目は必殺の”Techno Code”で、会場は一気に沸いた。

そのまま硬派なテクノで押し切るのかと思いきや、その後は意外にもキャッチーでサイケ寄りの曲が多かった。普段の彼女からするとかなり異色で少し驚かされた。

ただ、ここは Tomorrowland のメインステージ。いつものようなストイックなテクノだけでは、さすがに広い客層には刺さりにくいのだろう。

普段とは違うセットではあったが、それも含めて面白かった。結果的に、これが自分にとって唯一まともにメインステージを楽しんだ時間になった。

ちなみに、Charlotte の大ファンである友人Tは、この日F1を見に行っていた。ところが帰りのバスがトラブルに巻き込まれ、会場に着いたのはセットの終盤…。Tomorrowland は何が起こるか分からない。

Charlotteの余韻から高級バーガーで一服

Charlotte de Witte を見終えて満足したところで、いったん休憩。Tomorrowlandバーガーなるハンバーガーを買って湖を見ながら友人らと腹ごしらえすることにした。

フェスの高揚感に包まれている間は金銭感覚も麻痺しているが、ハンバーガーひとつで2,500円と考えると一気に夢から目が覚める思いがする。


ALOK

食後は Freedom へ移動して Alok を見た。ミドルテンポかつ腹に響くような図太いベースがとにかく気持ちよく、友人Kとしばらく聴き入ってしまった。

締めはAmelie Lens、Atmosphereに始まりAtmosphereに終わる

A Closer Look at Amelie Lens
The Drop with Amelie Lens

最後に向かったのは、やはり Atmosphere。振り返ってみれば、自分の Tomorrowland はここに始まり、ここに終わることになった。

トリは Amelie Lens。さすがの人気でオーディエンスの入りはすごく、スタート直後から会場の熱気も一段違った(一部、最前線でずっと動画を撮っているガチ勢もいた…)。

セットは彼女らしく、変に奇をてらわないアシッドテクノ中心。硬質なキックとウネるような音が途切れず続き、気づけばすっかり引き込まれていた。

何より嬉しかったのが、一緒に見ていた友人Kが Amelie Lens を絶賛していたこと。かなり気に入ったようで、浴衣姿でずっと踊りまくっていた。

本当は最後はメインステージで締めようと話していたのだが、結局2人とも完全にアメリーにやられて、そのまま Atmosphere に居残ってしまった。

くたくたになった夜、最後はビールで乾杯

帰り [by iPhone]
メインステージ [by iPhone]

Amelie Lens のステージが終わったら、もう体力は完全に空っぽ。くたくたの身体を引きずりながら、DreamVille のテントへ戻ることにした。

ただし、帰り道は人で大混雑。なかなか前に進まないうえ、スペイン人かアルゼンチン人と思われる集団が至るところでサッカーの歌を大合唱していて、とにかく騒がしい。

ようやく DreamVille まで戻ったら、露店が並ぶ通りでビールと炭酸水を購入。友人Kと乾杯して、長かった Tomorrowland 最終日の余韻に浸った。

その後、メインステージから戻ってきた友人Oとも合流し、ようやくテントへ。疲れ切っていたので、寝袋に潜り込んだ瞬間、クロロホルムを嗅がされた勢いで眠りに落ちてしまった。

アントワープ駅から、それぞれ次の旅へ

テント [by iPhone]

翌日はテントをたたみ、早々にアントワープへ戻った。長かった Tomorrowland もこれで本当に終了だ。

ここからは4人それぞれの旅が続く。友人KとTはパリへ向かい、友人Oは3人分のテントを返すためドイツへ。もともとフランクフルトに行く予定だったとはいえ、最後まで大仕事だ。


アントワープ [by iPhone]

そして僕はというと、残った時間でアントワープを満喫するつもりだった。ところが、ここにきて強烈な腹痛に襲われ、結局ほとんどホテルで寝て過ごした。

数日間ずっと歩き回り、音楽を浴び続け、睡眠も十分とは言えなかった。Tomorrowland が終わって緊張の糸が切れた瞬間、一気に疲れが出たのかもしれない。

人生の初めてを詰め込んだTomorrowland

アントワープ駅 [by iPhone]
アムステルダム [by iPhone]

その翌日はアムステルダムへ戻り、お土産を買って空港へ。そこから再びドーハを経由して日本へ帰った。

最後に振り返ると、海外フェスに参加することも、それが4日間も続くことも、そこでテント生活をすることも、全部が自分にとって初めてだった。

そして、これまで画面越しに見ていた大好きなDJが、目と鼻の先でプレイしている。40代になって、こんなに「初めて」をまとめて体験することになるとは思わなかった。

今回改めて感じたのは、自分が何をするかだけでなく、周りにどんな人がいるかも人生ではかなり大事だということ。音楽好きかつ行動力のある友人たちがいたからこそ、自分ひとりでは絶対選ばなかった場所まで来ることができた。

もちろん、22万円のチケットに高すぎるフェス飯、果てしなく続く徒歩移動、灼熱の日差しに極寒のテントと、楽な旅ではまったくなかった。しかし、終わってみれば全ていい思い出。

Live Today, Love Tomorrow, Unite Forever

少なくとも”Live Today”は完全に体得できた旅だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です