Tomorrowland Part.5 (市内観光&2日目)

旧市街のカフェで優雅に朝食

旧市街 [by iPhone]

Tomorrowland の2日目は、午前中にアントワープを観光して、午後からフェスに参戦する予定。まずは腹ごしらえということで、旧市街を散歩しながら Lloyd Coffee Eatery というカフェへ向かった。

注文したのはチェダーチーズとベーコンのパンにコーヒー。お会計は17€(≒3,200円)と相変わらずのヨーロッパ価格だが、おしゃれな空間で楽しむ朝食は至福のひとときだった。

そして、優雅にコーヒーを飲みながら、ふと頭をよぎるのは DreamVille に残してきた友人たちの姿。今ごろ彼らはテントでバーベキューでもしているのだろうか。

聖母大聖堂で再会した懐かしのアニメ

聖母大聖堂 [by iPhone]
市庁舎 [by iPhone]
ネロとパトラッシュ [by iPhone]

朝食を済ませたら、まずは旧市街にある 聖母大聖堂 へ。アントワープを代表するゴシック建築で、画家ルーベンスの傑作が展示されている。

そして、中年以上の日本人に懐かしいのは『フランダースの犬』。実は、ネロとパトラッシュが最期を迎える舞台が、まさにこの大聖堂なのだ。ネロが憧れ続けたルーベンスの絵画も、実際にここで見ることができる(ただし、高いので見学は割愛)。

周囲には日本人のツアー客もちらほら。アントワープまで日本人が団体旅行で来ていることに少し驚いたが、『フランダースの犬』の聖地だと思えば納得だ。

もっとも、アニメを見ていたのは本当に小さな頃なので、記憶はかなりおぼろげ。せっかくなので、今度は改めて原作でも読んでみよう。

世界を驚かせた6人のデザイナーを知る

通り [by iPhone]

聖母大聖堂の周辺は、格調高いヨーロッパ建築と観光客向けの飲食店がずらりと並ぶ。まだ午前中ということもあって通りは閑散としていたが、Tomorrowlandの時期でなければもっと観光客で賑わっているのかもしれない。


モード博物館 [by iPhone]

続いて向かったのが、少し歩いたところにあるモード博物館 MoMu。自分は特にファッションに詳しいわけではないが、友人Kから以前聞いていた アントワープ・シックス の話が気になっていた。

アントワープ・シックスとは、アントワープ王立芸術アカデミーで学んだ6人のデザイナーの総称。メンバーにはドリス・ヴァン・ノッテン (Dries Van Noten) やアン・ドゥムルメステール (Ann Demeulemeester) などがいる。2026年のMoMuでは、彼らの国際的ブレイクから40周年を記念した大規模な The Antwerp Six 展が開催されていた。

展示を見ていると、デザイナーという人たちの発想力には素直に驚かされる。一方で、ファッションに疎い一般人からすると これは一体どういう場面で着るんだ という疑問が常に付きまとう。

ファッションとは、人体と骨組みとする表現方法なのかもしれない。そう考えると、一般人が求める機能的な服とは対極にある、似て非なるものと言わざるを得ない。

夢の国へ行く前にベルギーワッフル

街並み [by iPhone]
ベルギーワッフル [by iPhone]

そろそろ夢の国、Tomorrowlandへ向かう時間。ただ、せっかくベルギーまで来たので、その前に名物のワッフルを食べておくことにした。

選んだのは Chez Albert というフードスタンド。生クリームとイチゴのベーシックなのを注文して10€(≒1,900円)だった。

ベルギーワッフル自体は日本でもかなりポピュラーだし、本場だから別次元というほどの感動は正直なし。ただし、お店の外でベルギーの街並みを眺めながら食べる補正効果は侮れない。

モデル兼DJ、Estella Boersmaをついに見る

アントワープ駅 [by iPhone]

再びアントワープから電車に乗って Boom 駅へ。そこから30分ほど歩いて会場へ向かうのだが、さすがに何度も往復していると、この道もだんだん通学路のように思えてくる。


Estella Boersma [by iPhone]
Estella Boersma at Atmosphere

会場に着いて向かったのは、またしても Atmosphere。昨日の Sara Landry といい、どうやらこのステージが自分の根城になりつつある。

最初のお目当ては Estella Boersma。ベルリンを拠点に活動するオランダ出身のDJ、Miu Miu や Dolce & Gabbana などのモデルとしても活動している異色の存在だ。

以前から、見た目の華やかさと、勢いのあるアッパーなセットが好きで密かにチェックしていた。しかし、そこまで有名とは知らず、Tomorrowland に普通に名前を連ねているのを見たときは驚いてしまった。

ところが今回のセットは、自分が期待していた方向とは少し違った。ダークでヒプノティックなテクノが中心で若干の肩透かし。それでも、ステージ上での存在感はさすがで、DJ は見せ方も重要だと痛感した。

Atmosphereから陽キャのメインステージへ

Estella Boersmaのセットを見終えたところで、友人と一緒にいったん DreamVille へ戻ることにした。目的は単純で、荷物をテントに置いて身軽になるためだ。

テントへ戻るには、また30分以上歩かなければならない。ただ、実は Tomorrowland には移動用の自転車が用意されていて、これを使えば少し楽ができる。

ところが、その自転車が普通ではない。それぞれ妙な仕掛けが施されていて、自分が乗ったのは、ペダルを後ろ向きに漕がないと前に進まない自転車。頭では分かっていても、身体は反射的に前へ漕ごうとするので地味に難しい。


Mainstage Overview

どうにかテントまで戻って荷物を置いたら、再びメインステージへ。この往復だけでも、Tomorrowland ではひとつのアトラクションになる。

メインステージでは HALO がプレイ中で、会場はものすごい盛り上がり。暗くてストイックな Atmosphere に長時間こもっていた後だけに、眩しいステージと大勢の観客を見ると、自分まで陽キャの仲間入りをしたような気分になる。

韓国以来のBen Klock、硬派な正統派テクノ

Ben Klock and A Drunk Fan

次のお目当ては、ベンクロこと Ben Klock。韓国で見て以来、これが2回目だ。

Ben Klockはベルリンを代表するテクノDJのひとりで、Berghain がオープンした2004年からレジデントとして活動してきた人物。

プレイは今回も相変わらずタイト。友人Kと Atmosphere の中央あたりのベストポジションに陣取り、じっくり聴くことにした。

Tomorrowland というと派手なEDMや大掛かりな演出のイメージが強いが、こういうストイックなテクノを巨大なサウンドシステムで聴けるのもありがたい。

ただ、90分とやや短めだったので、韓国で3時間セットを見た時のようなカタルシスは訪れなかった。それでも、Tomorrowland で Ben Klock を聴けるというだけで十分満足。

Crystal Gardenに響いた、30年前のアンセム

Ben Klock を見終えたら友人Kと合流して、少し遅めの食事。ちょうど小雨も降ってきたので、ドーム型の休憩エリアに避難して一服することにした。

このあと絶対に見たいのは Freedom のトリ、Armin van Buuren 。それまではメインステージを覗いたり、特に目的もなく会場をうろうろして過ごすことにした。


Crystal Garden [by iPhone]
Insomnia at Crystal Garden
Cave

そんな中、Freedom の近くを通りかかると、聞き慣れたフレーズが耳に飛び込んできた。Faithless の”Insomnia”だ。1995年にリリースされた曲が、30年以上経った Tomorrowland でも普通に鳴っているのはすごい。

去り際に後ろを向くと、目の前に車椅子で音楽を楽しんでいる男性がいた。さらに会場を歩いていると、若者だけでなくシニア世代の姿もちらほら見かける。

Tomorrowland というと若者が騒ぐ巨大フェスというイメージを持ちがちだが、実際に来てみると客層はかなり幅広い。今どきの言葉で言えば、こういう光景こそ本当の意味でインクルーシブなのだと思う。

20年ぶりのArmin、親子で踊るFreedomの夜

Freedom [by iPhone]
Armin Van Buuren at Freedam

午後10時になったところで、まずは Indira Paganotto を軽く見てから Armin van Buuren がプレイする Freedom へ。Armin を見るのは、トランス全盛期だった2000年代以来なので実に20年ぶり。

会場は満員御礼で、イントロから”No Mercy”が流れ、テンションが上がる。そして、その後はまさかのEvanescence の”Bring Me to Life”がかかって驚いてしまった。

ふと横を見ると、北欧系らしき女性が年配の女性と話していた。気になって声をかけてみると、やはり親子で Tomorrowland に来ているらしい。

親子で Armin を見る。自分にはなかなか想像できないが、こういう光景を見ると改めていいフェスだと思う。

肝心の Arminは、昔懐かしいトランスも織り交ぜながら期待以上のセット。20年前に見た記憶まで呼び起こされるようで、個人的にはかなり満足度が高かった(残念ながらスマホの充電が切れて動画がほぼ撮れず…)。


Dreamcatcher [by iPhone]

電車の時間があるので最後までは見られなかったが、それでも2時間弱は楽しめた。そして、ここからまた現実に戻らなければならない。つまり、

昨日と同じく Boom 駅まで約30分の徒歩移動

Festival Goerの諸君、Tomorrowland で試されるのは耳ではない。それは足腰だ。

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