旅のフィナーレ、ついに晴れ間が広がる



ドイツを中心に4ヶ国を駆け巡った旅も、ついに最終日。この日の空は旅の締めくくりに相応しい快晴だった。もちろん、ちらほら雲が顔をのぞかせる瞬間もあったが、こんなにしっかりと晴れ間が見えたのは初めて。
Flying Tiger本店でお土産選び




まずは観光客定番の ストロイエ通り(Strøget)へ。ここは世界最古の歩行者天国らしく、賑わいも観光地感も抜群。道沿いには、レバノン料理の店、怪しい和食レストラン、多国籍なカフェが並び、歩いているだけでコペンハーゲンの今を感じられる 。
そして、ここで Flying Tigerの本店 も発見。せっかくなのでお土産をいくつか購入した。が、購入した後にふとある疑問がよぎる。
「これ、日本でも買えたのでは?」
時すでに遅し。旅先ではこういうあるあるが付きもの。
巨人の国に迷い込んだ? クリスチャンスボー城へ



最初の目的地は クリスチャンスボー城(Christiansborg Slot)。到着してまず思ったのは、すべてがデカい。入口も窓も圧倒的なスケールで、まるで巨人の国に迷い込んだような気分。
歴史的背景は全く知らずに訪れたが、広場に立つ銅像の人物を調べると クリスチャン9世 とのこと。ついでにお城の歴史も調べてみると、中世ではハンザ同盟に破壊され、近代では2度の火災に見舞われた という。それを乗り越え、現在は デンマークの司法・立法・行政が集まる政治の中心地 になっている。
デンマークの伝統料理、スモーブローに挑戦



気づけばお昼を過ぎていたので、近場でレストラン探し。
デンマークの伝統料理といえば スモーブロー(Smørrebrød)らしいので、とりあえずメニューに載っていたカフェに入ってみた。(というか、どのカフェにも大体このメニューがあった)
注文してしばらくすると、運ばれてきたのは小さなパンの上に魚のフライとキャビアがどっさり乗った料理。見た目はちょっと不思議だが、味はしっかり美味しい。
ただ、問題は量が少ないこと。これで 約3,000円 というのは、ヨーロッパの物価になれてきたものの、なかなかの衝撃を受けた。
とはいえ、カフェの雰囲気も良かったし、店員の女性もとても親切だったので、トータルでは満足できた。
コペンハーゲンのシナゴーグでまさかの事情聴取



ホロコーストに興味を持ち始めてからというもの、シナゴーグを見かけるとなぜか足が向いてしまう。ダークツーリズムとはほぼ無関係なのに、せっかくだから見ておこうという衝動が抑えられない。
スマホを見ていてたら、たまたまコペンハーゲンにもシナゴーグがあると知った。クリスチャンボー城からすぐ近くだったので、立ち寄ってみることにした。
シナゴーグは繁華街のど真ん中にあった。そして、なぜかパトカーが入口付近に停まっている 。何かあったのだろうかと気にしつつ、建物を撮影しながら金色のプレートに目をやる。
そこには2015年にここで亡くなった男性の名前が刻まれていた。もしかしてテロでもあったのかと考えていた矢先、後ろから 「Excuse me」と声がかかった。振り返ると、警官が2人──
やってしまった…。
デンマーク警察、厳戒態勢
事情を聞いてみると、ここは2015年に イスラム系デンマーク人によるテロ が起きた場所 だった。しかも最近の中東情勢の影響で、警備を強化中とのこと。そんな中で、怪しいアジア人がシナゴーグの前で写真を撮りまくっていたら、職務質問したくなるのも無理はない。
結局、いくつか質問に答え、パスポート番号を控えられて解放された。さすがに何もないとは思うが、もしかすると デンマーク警察のブラックリスト入り したかもしれない。カメラは時に、持ち主を犯罪者に仕立てようとする。
ローゼンボー城はデンマーク版・京都御所


気を取り直して、次の目的地は、コペンハーゲンの ローゼンボー城(Rosenborg Slot)。色褪せた煉瓦で造られた重厚な外観は、まさに歴史の風格を感じさせる。
正面には広々とした庭園が広がり、その間を鴨がのんびりと歩いている。そんな光景を眺めていると、まるで中世デンマークにタイムスリップしたような気分になる。
ローゼンボー城は、もともと王族の離宮として建てられたらしい。つまり、役割としてはデンマーク版・京都御所といったところか。
観光客もさほど多くなく、静かな時間が流れる城の敷地内。デンマーク王族はここでどんな日々を過ごしていたのだろうと思いを巡らつつ、残り時間を考えると、僕は優雅に留まっているわけにはいかなかった。
(続く)