ドイツ&北ヨーロッパ / Germany & North Europe Part.7-2 (Disguting Food Museum) 

世界のゲテモノ大集合!Disgusting Food Museumへ

マルメー市内 [by iPhone]
Disgusting Food Museum [by iPhone]

マルメーの博物館でスカンジナビア料理を堪能した後、次に何かないかと探してみる。すると、驚きの博物館を発見。

その名も Disgusting Food Museum 。要はゲテモノ博物館だ。どうやら日本のテレビでも紹介されたことがあるらしい。しかも、場所は今いる博物館から徒歩圏内 。これは行くしかない。

着いてみると、入口はまるでセレクトショップのようなオシャレな雰囲気 。逆に入るのが少し不安になったが、意を決してドアを開けた。

すると、すぐに男性スタッフが満面の笑みで歓迎してくれた。どうやら、試食もできるらしい。そして手渡されたのは… 紙袋。

──これはまさか…?

スタッフいわく、試食して吐いても大丈夫なようにとのこと。苦笑いが止まらない 。

世界の珍味…いや、奇食が大集合

博物館内部 [by iPhone]
ネズミ [by iPhone]
腐敗したツナ [by iPhone]
Gamle Oles Farfar [by iPhone]
納豆 [by iPhone]

館内は決して広くないものの、所狭しと世界のゲテモノ料理が並んでいる。ただし、ここは単なる珍しい食べ物コレクションではない。

・事故を引き起こした食べ物
・動物虐待の観点から問題視されている食材
・環境や健康リスクのある食文化

など、食のダークサイドにも切り込んでいる。

例えば、豚肉についての解説には、「健康維持のために大量の抗生物質を投与されている」とあった。安い豚肉には特に注意したい。

展示エリアでは、試食はできないものの、一部のチーズは嗅ぐだけの体験が可能。これが、想像以上に強烈だった。臭いが鼻に到達した瞬間、反射的に顔を背けるレベル

例えば、デンマーク産の「GAMLE OLES FARFAR」というチーズ。説明文には 「臭い足と腐敗した死体の臭い」と書かれていた。

そんな世界の強烈な食べ物たちの中に、我らが納豆も堂々のラインナップ入り。しかも、ただのゲテモノ扱いではなく「Superfood」として紹介されていた。

世界のゲテモノ試食、覚悟を決めて挑戦!

試食コーナー [by iPhone]
店員さん [by iPhone]
ゲンゴロウ [by iPhone]

最後は試食コーナー。ここでは、スタッフがひとつひとつ丁寧に説明してくれるのだが、それゆえに 食べざるを得ない空気 が漂う。もちろん断ることもできるのだが、せっかくここまで来たのだから挑戦あるのみ。

まず食べたのは、サイズも見た目も ゴキブリにそっくりなゲンゴロウ。スタッフは「Diving Beetle」と紹介していたが、英語名にしたところでビジュアルの衝撃は変わらない。

さて、渋い顔になりながら黒い物体を口に運ぶと、完全に水分が飛ばされていてカリカリ。味は薬っぽいというか土っぽいというか、何とも形容しがたいが、食べられない味ではない。しかし、食べたい味でもない

次は本命、シュールストレミング。世界一臭い食べ物 として知られるスウェーデンの発酵魚だが、果たしてどれほどのものなのか。小指の先ほどの量を口に運ぶと…

…あれ? 普通?

確かに発酵した魚の独特な風味は強いが、しょっぱさが前面に出ていて 日本の発酵食品とそう変わらない

臭いで悶絶するイメージだったが、日本人なら余裕で食べられるレベルだと思う。むしろ、塩辛いものが好きなら、美味しく感じるかもしれない。

シュールストレミングといえば、開封した瞬間に悶絶というテレビのリアクションが定番だが、これにより テレビ業界の誇張演出がひとつ暴かれてしまった ことになる。


試食の後、スタッフと話をしていたら、「今日、日本人のお客さんは君で2人目だよ!」と驚かれた。確かにスウェーデンのマルメーで日本人に出会う確率は極めて低いだろう。

ちなみに彼は日本食に詳しく、納豆が大好きらしい。「この博物館を他の国にも展開したい」と語る彼に「ぜひ日本でも」と握手を交わしてお別れした。

まとめると、ただの罰ゲーム的な博物館かと思いきや、食文化や食の倫理にまで踏み込んだ、ユニークな体験型ミュージアム だった。

マルメー探訪、最後はビールで締める

コペンハーゲン中央駅 [by iPhone]
セブンイレブン [by iPhone]

外はすっかり暗くなり、コペンハーゲンに戻る頃には街はすっかり夜の顔に。ゲテモノ試食で胃もメンタルも鍛えられたとはいえ、夜の寒さの中でレストランを探すのは面倒すぎる。ということで、駅にあるビュッフェスタイルのアジアご飯屋でテイクアウトすることにした。

ホテルに戻り、ビールをプシュッと開ける。ゲテモノを食べた後のビールはまた格別だった。振り返れば、マルメー博物館にゲテモノ試食と想定以上に充実した1日になった。知らない街には常に不安がまとわりつくが、実際に足を運んでみると、新しい発見が必ずある 。

だから、知らない場所に行くのはやめられない。

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