一人っ子の国 (2019)

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中国一人っ子政策の衝撃的な実態

このドキュメンタリーは、中国共産党が実施した 一人っ子政策 の暗黒の実態を暴き出すものだった。

強制中絶・胎児遺棄・人身売買 など、生命があまりにも軽視された政策 に、絶句せざるを得ない。

毛沢東時代の無茶苦茶な社会実験の数々は知っていたつもりだったが、一人っ子政策の実態については、まるで無知だった と痛感させられた。

庶民は国家を選べないという不条理

この政策のもとで生きた人々は、口を揃えて 「従うしかなかった」 と諦めを口にする。

中国の伝統的な家族観において、ひとりしか子供を持てない というのは、日本人が想像する以上に 絶望的な規制 だったに違いない。

子供は親を選べない のと同じように、庶民は国家を選べない という不条理が、ここにはある。

この政策は本当に失敗だったのか?

しかし、マクロな視点で見た時、果たして 一人っ子政策は完全な失敗だった のだろうか。

人権侵害は間違いなく重大な問題だ。しかし、一方で 14億人という国家をどう統治するか を考えた時、中国共産党にはこうする以外の選択肢があったのか という疑問も生まれる。

もしも人口増加をそのまま放置していたら、食糧不足や貧困による さらに深刻な人権被害 が起こっていたかもしれない。

つまり、人口戦争 という言葉の通り、これは 「人権 vs. 国家の存続」 という究極のジレンマだったのではないか。

この作品もまた、一種のプロパガンダ

このドキュメンタリーは、明確に 中国共産党を批判する立場 で制作されている。

そのため、政策の必要性や結果についての冷静な分析 がなく、善悪二元論に陥っている部分があったのは否めない。

そう考えると、これは 共産党のプロパガンダとは別ベクトルのプロパガンダ にも思える。

それでも、この作品が 世界で公開されたこと自体が意義深い のは確かだし、国家権力の恐ろしさ、そして 人権問題の難しさ を改めて考えさせられるいいきっかけになった。

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