メタノール (2018)

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「メタノール密造酒事件」とは

これは、2012年にチェコで発生した 「メタノール密造酒事件」 を描いた映画。

密造酒と聞くと、どこか遠い過去の話のように思えるが、これは2012年、つまり 僕がプラハに行った前年 に起こった事件だった。チェコと密造酒という意外な組み合わせ に惹かれ、つい観てしまった。

チェコを震撼させた密造酒事件の再現映画

事件の概要はシンプルだ。

犯人が金儲けのために毒物のメタノールを混ぜた酒を販売し、50名以上の犠牲者を出した。

映画は2部構成で、犯行から逮捕までを1部、捜査から裁判までを2部として詳細に追っている。

映画の作りは、やや冗長だった ものの、過剰な演出もなく、淡々していて じっくり入り込めた

なぜこんなことが起こったのか?

しかし、なぜ 先進国のチェコ でこんな事件が起こったのか。映画を観ながら、以下の 複数の要因 が絡み合っていたことが分かった。

  • 密造酒グループの横行
     - 格安の違法酒が市場に出回り、正規のアルコール販売業者が太刀打ちできなかった。
  • 流通機能の未成熟
     - 違法な酒を取り締まるシステムが不十分で、毒入りの酒が簡単に市場に出回った。
  • 酒文化の根深さ
     - 酒が生活に深く根付いており、低所得層にとっては日常必需品になっていた。
  • 経済的な格差
     - 庶民は貧しさから安い酒に手を出さざるを得ない状況 があった。

やはり、どの国も 華やかに見えるのは都市部だけ。多くの庶民の生活は質素で、潜在的に何かに飢えている

社会を揺るがす事件は、偶然ではなく必然

最近よく思うのは、こういった 社会を揺るがす大事件は、単一の要因ではなく、複数の要因が重なった時に必然的に発生する ということ。

もしも、上記の条件がひとつでも条件が違っていたら、この事件は起こらなかったかもしれない。しかし、逆に言えば、これらの要因が 同時に揃ってしまった 以上、この事件は 発生せざるを得なかった とも言える。

こう考えると この事件は決して対岸の火事ではない。国や時代が違っても、似たような社会的条件が揃えば、どこでも似たような悲劇が起こりうるのだ。

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