Tomorroland Part.1 (アムステルダム)

3年ぶりの欧州、目的地はTomorrowland

3年ぶりのヨーロッパ。今回の目的は観光だけではなく、世界最大級の音楽フェス Tomorrowland だ。

一緒に参戦するのは男3人。熾烈なチケット争奪戦を勝ち抜いたメンバー…と言いたいところだが、実際に正規ルートでチケットを買えたのは自分ともうひとりだけだった。

今回、ベルギーに行くのも初めてなら、海外フェスに参加するのも初めて。この歳になっても、まだ”人生初”が残っているのは素直に嬉しい。

しかも自分が取ったチケットには、パーティトレイン というイベントまで付いていた。アムステルダムからベルギーへ向かう列車の中でDJがプレイするのだ。

完全に陽キャ向けのすごい企画だが、そこに当然ひとりで乗る。楽しみなはずなのに、ここまでくると喜んでいいのか、圧倒的な場違い感を嘆くべきなのかわからない

ちなみに一番強烈なのはその値段。パーティトレイン付きとはいえ、チケット代は日本円にして約22万円(≒1,200€)。文字にすると改めてすごい金額だが、もう買ってしまったものは仕方ない。

こうなったら元を取るとかいう発想は捨てて、世界最大級の祭りに全力で飛び込むしかない。

成田空港で味わうインフレの序章

搭乗口 [by iPhone]

出発当日は、仕事を終えてそのまま成田空港へ向かった。直行直帰ならぬ、直行直空だ。

空港に着くとチェックインカウンターはかなりの混雑。思ったより時間を食ったが、さすがに出発3時間前に来ていたので焦るほどではなかった。

無事に出国を済ませたら、空腹に耐えられずコンビニを除いてみた。ところが、おにぎりもサンドイッチも見事に売り切れ。

仕方なく向かったのが、インバウンド客狙い撃ちの JAPAN FOOD HALL。以前から価格がなかなか強気だとは聞いていたが、背に腹は代えられない。

注文したのは天ぷらおろしそば。そして、会計を見て戦慄した。

──3,000円

たかがソバ、されどソバ。まだ日本から一歩も出ていないのに、物価だけはすでにヨーロッパになっていた。とはいえ、味は普通においしく、特に文句はない。

紅茶で迎えるドーハの朝

フライトはまず、カタール航空でドーハまで。約10時間の長丁場なので、前日に買った松本清張を読み倒すつもりだった。

ところが、ページをめくるより寝ていた時間の方が圧倒的に長い。長距離便では毎回それなりに意気込むのだが、結局睡眠には勝てない。

カタール航空の機内食は相変わらずおいしかった。それ以上に印象に残ったのが男性CAの日本語で、外国人とは思えないほど自然で驚いた。

最近、多言語を操るインフルエンサーの動画をよく見るが、やっぱり相手の母語を話す効果は大きい。たった一言でも、心理的な距離が一気に縮まる


ドーハ空港 [by iPhone]

日本時間の朝9時ごろ、ドーハ空港に到着。ただし現地はまだ夜中で、さすがの巨大空港も営業している店は少なかった。

恒例の巨大オブジェを写真に収めたり、トイレを探したりしているうちに、空は少しずつ白んできた。

朝食はイギリスブランドの Harrods Tea Room へ。紅茶とポーチドエッグを頼み、空港とは思えないくらい優雅な朝を過ごした。

ただし、お会計は日本円にして約4,500円(≒105QAR)。空港価格と分かっていても腑に落ちな自分がいる。やはり、海外旅行は良くも悪くも価値観を揺さぶられる。

スキポール到着、3年ぶりのアムステルダム

スキポール空港 [by iPhone]

ドーハから7時間ほどで、ようやく アムステルダム のスキポール空港に到着。

頭は半分寝ていたが、この空港に降りるとやはりテンションが上がる。あらゆる国から来た人々が無節操に行き交う様子を目の当たりにすると、いよいよ旅が始まったという気分になる。

ただ、以前来たときより少し人が少なく、活気もないようも気がした。まあ、まだ寝ぼけているせいだとしておこう。


アムステルダム中央駅 [by iPhone]
通り [by iPhone]

ホテルはアムステルダム中心部なので、空港から電車で中央駅へ。駅を出ると、見覚えのある街並みが広がっていて一気に懐かしさが込み上げてきた。

日差しは強いものの湿度が低く、歩いていて本当に気持ちいい。出発前はヨーロッパの熱波のニュースを見て少し心配していたが、東京の夏を経験している身からすると、ほぼ天国。

ホテルは中央駅からほぼ一直線、ダム広場のすぐそば。周囲には飲食店がずらりと並び、観光客で賑わっていた。

ホテルの狭い受付で宿泊税を払い、ようやく部屋へ。ところが、ここで大きな問題に出くわしてしまった。

──部屋が5階なのにエレベーターがない

75Lのスーツケースを抱えて階段を上るのは、普通にしんどい。この立地にしては安いと思っていたが、やはり安いのには理由がある。部屋は小ぎれいでよかった。

ダム広場で出会ったオランダと日本の歴史

王宮 [by iPhone]
使節団 [by iPhone]

荷物を解いて、シャワーを浴びたらさっそく観光開始。ただ、すでに午後5時なので、さすがに遠くまで行く時間はない。

そこで向かったのが、ホテルからすぐのダム広場にある アムステルダム王宮(Koninklijk Paleis Amsterdam)。チケットは13.5€(≒2,500円)と少々お高い。

この王宮、もともとは17世紀にアムステルダム市庁舎として建てられたもの。1808年にナポレオンの弟、ルイ・ボナパルトが王宮として使い始め、現在も国王の公式行事などに使われている。

中に入ると、大理石をふんだんに使った巨大なホールや、王宮らしい豪華な家具が並ぶ。ヨーロッパは教会巡りも楽しいが、当時の権力者たちの暮らしが垣間見える城や宮殿も面白い。

ちょうど日本とオランダの交流を扱う展示もあり、明治期の写真や刀なども並んでいた。1873年には岩倉使節団がこの王宮を見学したらしい。思えば日本とオランダは歴史的に意外な縁がある。

夕食は高級?Dutch Steak

通り [by iPhone]

王宮を見終えたら、夕食にちょうどいい時間になった。とはいえ、機内食を食べ続けてきたせいで、そこまでお腹は減っていない。

それでもせっかくオランダに来たので、何かオランダっぽいものを食べたい。そこで近くにあった評判のよさそうな Brasserie De Roode Leeuw というレストランに入った。

注文したのは、そのまま名前を冠した Dutch Steak。サイドにソテーポテト、さらにコーヒーも付けた。黒胡椒の実がたっぷり入った、少し酸味のあるソースが肉によく合う。

ちょっといいお店で、ちょっといいものを食べる。旅先の夕食としては申し分ないのだが、値段は衝撃の39€(≒7,200円)。

日本なら、はま寿司でかなり豪遊してもお釣りが来るレベル。円安とヨーロッパの物価高を肌で感じられたが、もう感覚が麻痺してきた…。

アムステルダム初日、時差ボケとの戦い

Spar [by iPhone]
旗 [by iPhone]

食事を終えたら、オランダ発祥のコンビニ SPAR で炭酸水を買ってホテルへ戻った。初日からこれ以上動き回る気力はもう残っていない。

部屋では軽く筋トレをして、シャワーを浴びた。あとはベッドで本でも読んで、そのままゆっくり寝るつもりだったが、時差ボケには勝てない。

本を開く間もなく寝落ちして、目を覚ましたら午前3時。さすがに起きるには早すぎるので二度寝三度寝をして、最終的に起きたのは朝6時だった。

結局、時差ボケはたった1日であっさり解消。Tomorrowland に向けて、フィジカルな準備は万端だ。

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