東京と変わらないソウルの朝


朝7時に起きてしまい、結局寝られたのは4時間ほど。気分はもはやオールナイトなので、クラブ帰りのノリで近くのマクドナルドへ向かった。
朝マックを頼むと、いつもの味が寝不足の体にしみる。そして、店内から外のビルを眺めると、ハングル以外に東京との違いがほとんどない ことに気付く。自分は本当にソウルにいるのか、寝不足だと本当にそう思ってしまう。
この日は夜のイベントまで特にやることはない。とはいえ、ホテルにこもるのも少しもったいないので、景福宮の敷地内にある国立民族博物館に行くことにした。
国立民族博物館で見る、日本との共通点







場所は、最寄駅から1駅の光化門駅。景福宮に着くと、韓服を着た女性たちがわんさか歩いていた。このコスプレ率の高さは、韓流ドラマの影響でもないと説明がつかない。
門をくぐって奥の奥まで歩いたら、右の出口を出て 国立民族博物館 へ向かう。説明するまでもないが、ここは韓国の暮らしや年中行事、信仰、人生儀礼などを紹介する博物館だ。
習俗に的を絞った展示を見ると、ますます日本との共通点ばかりが目立つ。冠婚葬祭、年中行事、家族観など、距離の近さをしみじみ感じる。
つまるところ、両国とも文化面でも生活面でも 中国の影響が色濃い。ハングルによって文字が変わっても、暮らしの根っこの部分には共通項がかなり残っている。ちょうど今、日本の古代史にハマっているので、改めて日韓の歴史的なルーツも調べていきたい。
チムジルバンは国境を超える

鐘路3街あたりにバスで戻ったら、時間的にはちょうどお昼。周辺を物色してみたが、これという店がなかなか見つからないので、ファストフード系のレストランに入ることにした。
セットがないのでキンパとうどんをそれぞれ注文すると、会計は13,000ウォン(≒1,200円)。少し高いなと思ったら、出てきた量を見て納得した。つまり、2品頼んでそのまま2人前。


食後は近くのカフェで、血糖値スパイクと戦いながら次の行き先を決めるひとり作戦会議。ちなみにソウルのカフェはコーヒーの量が多く、比較的空いていて使いやすい。
調べてみると、かなり近くにローカルなチムジルバンがあることが分かった。外は寒いし、体を温める以上の娯楽は今のソウルにはない。


サウナは Dream Palace という、年季の入った怪しいビルの地下2階にあった。値段は13,000ウォン(≒1,200円)とお手頃で、店員さんも商売っ気がなく逆に安心できるタイプだった。
さっそくロッカーに荷物を入れ、お風呂エリアへ向かう。中には温度別の浴槽が3つあり、奥には水風呂も完備されていた。
さらに奥には80〜90℃のドライサウナと、少し温度低めのスチームサウナ。ありがたいことに利用者はほとんどおらず、ほぼ独占状態だった。水風呂は小さなプールくらいあるので悠々平泳ぎもできる。
水風呂のあとは、浴槽脇で整いタイムへ突入。海外に来るとどこか間借りしているようなバツの悪さを感じるが、サウナで整うと全てがどうでもよくなる。ある意味、サウナは国境を壊してくれるツールなのかもしれない。もっとも、その効果は整っている間だけだが。
サウナ後は別エリアのチムジルバンへ。岩盤浴と言ってしまえばそれまでだが、空間の雰囲気が独特で、古代にタイムスリップしたような感覚がある。
部屋はかなり高温で、5分もすれば汗が噴き出る。地元の子供たちが騒いでいたが、それも含めてローカル感があって悪くない。整った人間は、多少の騒音には寛容になれる。
(続く)