2022年に最も多く聴いたテクノ系の音源はCharlotte de Witteの「NYE2021(DJ MIX)」とAmelie Lensの「fabric presents Amelie Lens (DJ Mix)」だ。どちらも徹頭徹尾ダークかつミニマルなスタイルで、Charlotteがインダストリアルな音で脳に直接刺激を与えてくるとするなら、Amelieは呪術的な音で人を催眠にかけてくるような感覚。強いて言うと、Amelieの方が扱う曲の幅が広いので、その意味では音楽的に豊かさがあって退屈しない。
ところで、ミニマル系で好きなDJはこの2人をはじめ女性が圧倒的に多い。これがたまたま好みが一致しているだけなのか、先鋭的な音楽に女性のセンスが光るのかは分からない。Charlotteは業界の女性差別にウンザリしているようだし、「Female DJ」として妙な注目をされている可能性はあるかもしれない。DJほど性別がどうでもいいジャンルもないと思うが、やはりパーティミュージックは男の牙城か。