観光再開。シンガポールと言えばマーライオン。僕たちはタクシーを捕まえて、マリーナベイへと向かった。当初見る価値もないと思っていたが、実際に見ると予想よりはるかに大きくそこそこ見ごたえがあった。ここで入念に記念撮影をしてミッション完了。実はこの後クルージングに申し込もうと思っていたが、建国記念日のため中止とのこと。残念。
クルージングの痛手を癒すために向かったのは、香港でよく行った満記甜品(Honeymoon Dessert)。僕たちは「Mango Sago」の「Sago」とは何かを議論しながら、わざわざシンガポールに来たのに全然観光をしていないという結論に至った。ということで、食べたら早々に出発。
次なる観光スポットはアラブストリートに決定。が、その手前にハジレーン(Haji Lane)というこじゃれた通りがあったので寄り道してみることにした。雑貨屋やカフェが立ち並んでいてなかなか絵になる。ここでしばし僕は写真撮影で彼女は雑貨チェック。女性の雑貨好きは男性にとって永遠の謎。
アラブストリートはそのままイスラム教徒向けの通り。通りの奥にはモスクがあり、見学もできる。運よく見学できる時間帯だったため、ハーフパンツの上に布を纏ってモスク内部を観賞した。礼拝者はまばらだった。
モスクを出て、次はどこに行こうか決めかねていると、シンガポールの建国を祝って行進する集団に遭遇した。海外の愛国心のストレートさには、毎度羨望と驚きの気持ちを抱いてしまう。
アラブストリートを後にしてチャイナタウンに向かおうとしたら、ヒンドゥー教の寺院を見つけた。これも何かの縁だろうということで中に入ってみた。ヒンドゥー教の絵画はどれも色がどぎつく、神様も人間味があって時にコミカルで時に残酷。世界創造のストーリーが気になる。
世界中どこにでもあるチャイナタウンは活気に満ちていた。一通り歩いたら、休憩ついでにマッサージに行くことにした。担当の中国人女性は片言の日本語で接客してくれて腕も抜群。日本人が見習うべきは、他国で商売を始めて自分たちの街を作ってしまう彼らのバイタリティ。足の裏をゴリゴリ押されながら改めてそう思った。
(続く)