台北 / Taipei Part.2 (寧夏夜市)

寧夏夜市 [by iPhone5]
寧夏夜市 [by iPhone5]

夜はロンドン時代のクラスメートと寧夏夜市というところに行く約束をしていた。僕は雙連駅に戻って、彼女とその友達と合流。会ったのは実に半年以上振りで、懐かしさとともにロンドン以外の場所で会うことの奇妙な違和感を感じた。彼女はこの後イタリアで新しい生活を始めるため、これが台湾で会える最後のタイミングだった。久しぶりの英語での会話は何だかぎこちなかった。


ここからは台北フードバトルの始まり。まずは台湾スタイルのデザート屋に連れて行かれ、きな粉餅とピーナッツの入ったスープを食べた。続いて別の店に移動して、台湾式ハンバーガー。これは豚肉と香草が入った巨大なハンバーガーで、春雨ヌードルと一緒に食べたらずっしりお腹に溜まった。言うまでもなく、外に出た時には既に満腹。

寧夏夜市は規模は小さいながらも、人で溢れ返り、台湾の夏に負けじと熱気を放っていた。さて、この夜市で彼女たちが選んだのは、牡蠣オムレツ(蚵仔煎)のお店。飾り気のない店内はどのテーブルも人と料理で埋め尽くされていて、夜市の喧騒が流れ込んでいるような騒がしさだった。僕たちはこの店であれこれ食べながら、つのる話に花を咲かせた。


寧夏夜市 [by iPhone5]
寧夏夜市 [by iPhone5]

食事をデザートで締めるというのは万国共通。僕たちは「Too much」を連呼しながら、露店でデザートを食べた。注文したのは2種類のカキ氷。台湾のカキ氷は無駄に大きいので3人では多すぎた。

我慢比べのような戦いをどうにか終えて、僕たちは夜市の終わりまで歩いてみることに。途中、豚の血を固めたらしいこんにゃくのようなどす黒い串があり、周りに煽られ渋々挑戦してみた。絶対まずいと思いきや、きな粉のような粉がまぶされていて、血の臭いは少しもしなかった。台湾の食文化は奥深い。


締めくくりは台湾式マッサージ。お店は妖しく高級感があり、中に入ると何故か3人とも同じ部屋に通された。同じ部屋で着替えをする訳にはいかないし、そもそも女性と一緒にマッサージを受けた経験がないので、無駄に気を使って挙動不審。おどおどしていたら、彼女たちに散々からかわれた。

帰りはMTRに乗って西門駅でお別れ。今回はゲスト扱いで、食事代もマッサージ代も全部おごってもらってしまった。申し訳なかったのが、昼間に食べ過ぎてほとんどの料理を完食できなかったこと。これだけ食べることになるならもっと控えておけばよかった。この美食の都では胃袋がもうひとつ欲しい。


大安駅 [by iPhone5]
食堂 [by iPhone5]

光陰矢のごとし。最終日は光の速さで訪れた。最後のイベントは、ネットで知り合った台北在住の日本人の友人と朝食を食べること。僕たちは大安駅で待ち合わせて、さらりと挨拶を交わして早速お勧めの食堂に向かった。お互いFacebookで顔や基本的な人間性は知っていたので、初対面にありがちな気まずさや違和感はなかった。

食堂では、彼のお勧めで色々頼んでもらった。小龍包は言うまでもないが、崩した豆腐を入れたようなどろどろのスープが特においしかった。鹹豆漿と言うらしい。台湾の朝食に舌鼓を打ちながら、僕たちは仕事の話や現地の生活の話で盛り上がった。


台湾大学 [by iPhone5]
台湾大学 [by iPhone5]
台湾大学 [by iPhone5]

飛行機まであまり時間がなかったが、友人に教えてもらった台湾大学に立ち寄ってみた。この大学は日本の東京大学にあたる台湾の最高学府。やしの木に囲まれた広大な敷地に入ると、ここが台湾であることを忘れられそうだった。

出鼻を挫かれた今回の台北旅行だったが、短いながらも充実した旅行になった。勝手気ままなひとり旅が性に合っていると感じる一方、会う機会の限られた友人と過ごすのも悪くないとしみじみ感じた。年を取るとは、こういうことかもしれない。

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