休日は無目的に繁華街である旺角 [Mong kok] へ。移動は最寄りの馬鞍山駅から旺角東駅まで電車。空は快晴、湿度は最高潮。つまり常夏。これで6月かと思うと先が思いやられる。
買い食いをしながら、雑然とした街を練り歩いた。あまりの混沌とした街並みに、ここは建物と看板の収容所なのではないかと錯覚してしまう。
運が悪いことに、出る時は晴れていたのに、ここに来た途端に太陽が雲隠れしまった。Vivitarに貴重なE100Gを入れてしまったことを後悔。このフィルムは感度が低く、光量の多い晴天でないと撮れない。
旺角の後は、隣駅の紅磡 [Hung Hom] へ。少し歩いて、海沿いで休憩をとることにした。辺りには釣り人が多く、他意もなく横の人を見ていると、彼から何やら話しかけられた。しかし、広東語を全く理解できない僕は首を左右に振るだけの苦笑い人形。
帰りはお土産にお茶を買って、小腹が減ったので近くのSUBWAYへ。店内の汚さに辟易しつつ、BLTを注文してひとりでパンを頬張った。すると、イタリア系と思しき女性が2人入ってきて注文をし始めた。たかだかSUBWAYのパンを食べるだけなのに、彼女らの注文の量が凄まじい。店員を下僕か何かと勘違いしているようにすら見える。配慮と協調の日本人とは180度異なる世界観。
夜、馬鞍山に戻って電車の外に出ると、雨のにおいとサウナの中にいるような湿気。駅の外に出たら、案の上大雨だった。不安定な天気を嘆いても始まらないので、僕は小走りでサービスアパートまで。途中、僕と一緒に走っていた薄着の女性の下着が透けて見えていたが、いい大人である僕はこれを不幸中の幸いとは考えない。