成都 / Chengdu Part.1-3

中国の正月は眠れない

イルミネーション [by iPhone4]

迷っているうちに、街にはイルミネーションが灯り始めた。これは中心部に近づいているに違いない。そう信じて小一時間ほど歩いたところで、セブンイレブンを発見した。

このまま手ごろなレストランに巡り合えない可能性もあるので、ここで夕飯を調達することに決めた。おにぎりは3.5元(≒40円)。キンキンに冷えていて全く食欲はそそられない が、他に選択肢はない。

迷いに迷った末、どうにかホテルへ戻れた。初めての海外の土地では、時間と距離の感覚が掴めない。僕はコンビニのおにぎりと麻辣花生(唐辛子と山椒入りのピーナッツ)で、ささやかな四川を味わい、睡眠不足を補うため早めに床に就いた。

ところが夜9時頃、外からけたたましい花火と爆竹の音が鳴り始めた。それが一向に止まない。汚れた窓越しに見ると、2ヶ所から盛大に花火が上がっている。

中国では慶事に爆竹を鳴らす習慣がある ので、これはきっと正月恒例の祝砲なのだろう。苦情を言うわけにもいかず、中国にいるのだと自分を納得させて布団を被った。

──成都の眠れぬ夜

音がようやく止んだ頃、時計は深夜2時を指していた。

行きも帰りも割高な男、成都を去る

成都空港 [by iPhone4]
成都空港 [by iPhone4]

ほとんど眠れないまま、朝一番の飛行機に乗るため空港へ向かうことにした。ホテルでタクシーを呼んでもらうと、イスを倒して熟睡中の運転手がひとり。

「今日は正月なので100元ほしいそうです」と、ホテルの従業員は事務的に言った。行きも帰りも正規運賃でタクシーに乗れない男。しかも、車内は中国人家族との相乗りだった。

空港に着き、混み合う中でさっそくチェックイン。しかし、いつまで経っても手続きが進まず、「マネージャに聞いてください」と冷たく突き放された。

マネージャーに事情を説明すると、彼は一言、「国際線はあちらです」。間違えるほうが悪いのはもちろんだが、この気の利かなさは何とかならないものか

慌てて向かった国際線エリアは拍子抜けするほどガラガラで、無事に搭乗できてようやく一息。たった1日では慌ただしすぎて、成都が蜀の都だなんて一度も思い出さなかった。絶対に再訪したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です