成都 / Chengdu Part.2

イルミネーション [by iPhone4]

迷っているうちに、街にはイルミネーションが灯り始めた。中心部に近づいているに違いない。そう信じて小一時間ほど歩いたところで、セブンイレブンを発見した。このまま手ごろなレストランにめぐり合わない可能性もあるため、ここで夕飯を購入。おにぎりは3.5元(≒40円)。キンキンに冷えていて全く買う気にならないが、他に選択肢はない。

迷いに迷った末、無事にホテルに戻れた。初めての海外の土地は時間と距離の感覚が掴めない。僕はコンビニで買ったおにぎりと麻辣花生(唐辛子と山椒が入ったピーナッツ)で小さな四川を味わい、前日の睡眠不足を補うため早めに寝た。

ところが、夜9時頃に外からけたたましく花火や爆竹の音が鳴り始めて、これがいつになっても終わらない。汚れた窓から外を見ると、2箇所から花火があがっていた。中国では慶事に爆竹などを鳴らす習慣があるので、きっとこれは正月の恒例行事なのだろう。だから、苦情を言うわけにもいかず、中国にいるのだと自分を納得させて布団を被った。成都の眠れぬ夜。音がやんだ頃に時計を見たら深夜2時だった。


成都空港 [by iPhone4]
成都空港 [by iPhone4]

ほとんど寝れずに朝一番の飛行機に乗るために空港へ。ホテルの人にタクシーを呼んでもらったら、入り口にイスを倒して熟睡中のタクシーの運転手がいた。「今日は正月なので100元いただきたいと運転手が言っております」とホテルの従業員。行きも帰りも正規の運賃でタクシーに乗れない男。しかも中国人家族と相乗りだった。

空港に着き、混み合う中で早速チェックイン。ところがいくらたっても処理が終わらず、「マネージャに聞いてください」と冷たくあしらわれた。マネージャーに事情を説明したら「国際線はあちらです」と一言。間違えるほうが悪いのはもちろんだが、この気の利かなさは何とかならないものか。急いで向かった国際線はガラガラで、無事に飛行機に搭乗できて一安心。たった1日では慌しすぎて、成都が蜀の都だなんて一度も思い出さなかった。再訪したい。

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