北京で味わう通勤ラッシュ


3連休の最後は北京で1泊。といっても到着は午後4時、しかも空はどんより曇天。仕方なく観光は諦め、まっすぐホテルへ向かうことにした。
建国門駅から永安里駅へ乗り換えたところ、運悪く夕方の帰宅ラッシュに巻き込まれてしまった。噂どおり、乗客は誰ひとりとして降りる人を優先せず、列に並ぶ概念もほぼ存在しない。電車の出入り口は完全にアメフトのスクラム状態になっていた。


ホテルにチェックインした後、まずは食事を求めて周囲を徘徊することに。隣駅の国貿あたりまで歩くと、高級ホテルと高層ビルが立ち並び、見た目は東京よりも遥かに都会に感じた。
ただし外気はなかなかの肌寒さで、ジャケットを羽織りたいほどの冷え込みだった。香港から北京に来ると体感温度とのギャップがすごい。
ひとり出張の夜はファストフード

永安里駅周辺には中華料理店がずらっと並んでいるものの、ひとりで突撃するにはなかなかハードルが高い。そこで無難な選択として、百貨店内のファストフード店へと入ることにした。
頼んだのは鶏肉と野菜炒めの丼セットで、値段は30元(≒350円)とかなりリーズナブル。ただ、味付けがどうにも中途半端で、素直に牛丼にしておけばよかったと後悔。
SNS遮断の果てに中山先生

結局、他のコンビニでお酒を買って、ホテルで飲みながらインターネット。しかし、FacebookやYoutubeなどのSNSが軒並み規制されているので、やむなくWikipediaで辛亥革命の記事を熟読。奇しくも中国では辛亥革命100周年記念で、今メディアが妙に盛り上がっている。中山先生。
不本意に空腹を満たした後は、お酒を求めて地下道を抜け、反対側にあるコンビニへ向かった。以前お釣りを盛大に間違えたあの女の子がいるかと思いきや、お店は見事にもぬけの殻。彼女に真実を伝えるチャンスは永遠に失われてしまった。
仕方なく別のコンビニでお酒を調達し、ホテルで一人晩酌をしながらインターネット。しかしFacebookもYouTubeも軒並み規制されているため、やむなくWikipediaで辛亥革命の記事を熟読する羽目になった。
奇しくも中国ではちょうど 辛亥革命100周年 で、メディアが妙に盛り上がっている。中山先生、まさか北京であなたの偉業を肴に飲むとは思っていなかった。

翌日は朝9時半のフライトで。お腹が空いたので空港のピザハットで朝食をとった。ところがパンの焼きが浅くて、さらには目玉焼きは超半熟。中国の卵は半生で大丈夫なのだろうか という余計な不安が頭をよぎる。
そんなモヤモヤを抱えたまま飛行機に乗り込み、これまた微妙な機内食を食べつつ、雲の上で熟睡。目覚めた時にはすでに成田空港へ着陸していて、香港出張の締めくくりは寝落ちであっけなく終わった。