香港出張 / Business Trip to Hong Kong Part.3-5 (北京)

エアチャイナの飛行機 [by iPhone4]

香港出張終了。帰りは北京で1泊。空港へのタクシーの中では、恒例の運転手との片言英語コミュニケーション地獄。私は貝になりたい。

北京へは4時間ほどで到着。2度目ともなるとさすがにさほど感慨深くない。経験により純粋な心は麻痺をして、僕はどんどんつまらない人間になっていく。


東直門駅前の売店 [by iPhone4]
雍和宮付近の仏具店 [by iPhone4]

北京では日本に出張する同僚の香港人と落ち合うことになっていた。待ち合わせまでまだ十分な時間があるため、時間潰しに2号線の雍和宮駅で下車。駅を出てみると、線香を売る煤けた人々が群がってきた。これは観光スポットがあるに違いない。そう思って喜んで横断歩道を渡ったら、青信号なのに車に轢かれかけた。中国は油断できない。


孔子像と大成門 [by iPhone4]
大成門 [by iPhone4]
清代のお墓 [by iPhone4]
辟雍前の門 [by iPhone4]
辟雍 [by iPhone4]

駅名でもある雍和宮を目指したのだが、どこかで道を間違えたのか、雍和宮ではなく儒教関係の施設に着いてしまった。周りには中国人の団体ツアー客がたくさんいた。ここはもしや孔子廟なのではと思ったのだが、清代の墓石があったりするので違う様子。左側の辟雍という建物も何なのか分からない。結果、僕には何の史跡観賞能力もないことが判明した。


雍和宮の建物 [by iPhone4]
雍和宮の建物 [by iPhone4]
お祈りする人々 [by iPhone4]
お祈りする人々 [by iPhone4]

地図を見ながら来た道を戻って、今度は本当に雍和宮へ。奥に入るとお焼香エリアがあり、人びとが平身低頭お祈り中だった。不信心な僕には、何をこんなに熱心にお願いしているのか不思議で仕方ない。

雍和宮でいい塩梅に時間が潰れたので、コーラを飲みながら駅へ戻った。途中、道のわきで突っ伏して物乞いの老女を発見。雍和宮の訪問で信仰に心を開きかけた僕は、5元(≒70円)を皿の中に落とした。近づいて分かったのだが、彼女は突っ伏していると見せかけて熟睡しているだけだった


建国門外大街沿いのビル [by iPhone4]
慢 [by iPhone4]

同僚と合流するため、一路ホテルへ。前に滞在したホテルから近いため、調子に乗って少し遠い建国門駅から歩いてみたらすっかり迷ってしまった。困った僕はメモした住所を警備員やら辺りの人たちに見せてまわった。しかし、一向に回答が得られない。香港と違って北京は全くと言っていいほど英語が通じない。結局、交番のお巡りさんにジェスチャーで教えてもらって無事解決。呪わしき方向音痴。


夕焼け [by iPhone4]
ホテル前の通り [by iPhone4]

無事に香港人とホテルで再会。とりあえず部屋に入ってテレビをつけてみたら、全然反応しない。若干不満気に人を呼んだら、そもそもキーを入口脇の壁のホルダーに差していなかった。心より恥じる。

一服した後は、夕飯を食べに王府井 [Wang Fu Jing] に行くことにした。最寄の地下鉄の永安里駅から行けるはずなのだが、いくら地図を見ても駅が見当たらない。近くの人に聞いてもらったら、ホテルの隣のビルに入り口があった。心より恥じる。


王府井の屋台街 [by iPhone4]

王府井に着いて、人でごった返す屋台街へ。とりあえず羊肉の串を頬ばりながら通りを練り歩き。ちょっと歩くとスペイン語をしゃべるラテン系の若者集団が大騒ぎしていた。見ると彼らはサソリの串(しかも生)を超ハイテンションで食べていた。店の女性は苦笑い。ラテン系の人たちには、僕たちアジア人とは根本的に違う世界が見えている

屋台で色々つまんだ後は、ちゃんとした食事をしようと屋台街の外れにあるお店に入った。写真で見るとおいしそうだが、食べると麺はぶよぶよで味がほとんどない。食の都ならぬ食の砂漠、北京。中国には完食を礼儀とする文化はないため、豪快に全皿残した。


屋台街での食事に満足できなかった僕たちは、駅前のグルメストリートで雪辱戦。そこにある吉野家のメニューが日本と全然違っていたので、試しにノーマルの牛丼を注文してみた。味は日本の吉野家と完全に一緒。汁だくを頼んだら、何故か店員は汁を別の器に入れてくれた。

食事の後はホテルでNHKを見ながらまったり。頃合を見て前回行ったマッサージに行こうと思っていたら、そのまま寝入ってしまった。目覚めたのは朝4時。マッサージに行かなかったせいで、財布の中に300元(≒3,500円)以上残ってしまった。これは北京がまた僕を呼んでいると考え、換金しないことに決めた。

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