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小樽に向けて車窓旅


朝目を覚ますと、雲の隙間から太陽がわずかに顔をのぞかせていて、ほっと胸をなで下ろした。次の目的地は 小樽。電車でおよそ3時間の道のりだ。
車窓旅の雰囲気を盛り上げるにはやはり読書。ということで、バッグから読みかけの「ビルマの竪琴」を取り出したが、正直いまの気分に全く合わなかった。
小樽に見る東京と地方の構図






小樽に着くなり、シャツ1枚では少し心細い冷たい風が頬をなでた。だが、避暑という観点からは大正解で、暑さで苦しんでいる東京をモチベーションに通りを歩いた。
途中、小樽都通りで「東京とは違い北海道はいつ来てもあずましい」という広告を見つけた。ここまであからさまな「東京vs地方」の構図はみたことがなく、思わず笑ってしまった。
回転寿司と小樽の現実




小樽での目的は回転寿司。選んだのは、噂の 和楽。安くてうまいと評判だったが、実際その通りで東京の回転寿司とは次元が違った。
北海道に生まれたかったという叶わぬ思いを胸に、お茶をすすりつつ10皿ほど平らげて満腹。隣の母娘がネタにしょうゆをつけ過ぎていて、つい何度もちら見してしまった。
食後、小樽運河の近くを歩いていると、「小樽を何とかしたい!」という開き直り全開ののぼりを発見。修学旅行生の姿が多く、函館より賑わっているように見えるが、実際には過疎化が進んでいるらしい。