2回目の香港出張。どの航空会社も似たようなものだが、今回の機内食は絶望的にまずかった。ご飯の中に水色の米が混ざっているのを見て感じる眩暈。高度10,000mの上空で、わざわざ食事をする意味は一体何だろう。
滞在しているサービスアパートの窓からプールが見下ろせる。まだ肌寒い朝7時、とある外国人がひとりで平泳ぎをしていた。我が道を行く姿勢はかっこいいものの、どう考えても寒そう。つまり、二重の意味でクール。ちなみに、昼間はうんざりするほど蒸し暑い。
異国の地で、仕事に行っては部屋に戻って寝るという当たり前の日々が続く。そして、毎日の目覚めは、例の外国人がプールに飛び込む音。彼が飛び込み、僕が起きる。この共時性 [Synchronicity] は、僕と彼が出会うことなきソウルメイトであることを証明している。