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初めての香港出張:通勤がすでに冒険




初めての香港出張。職場までは徒歩20分ほどなので、毎日歩いて通勤している。朝の香港の街を歩くと、ビル群の間をすり抜けるように漂う活気と熱気を全身で感じる。
通りから聞こえてくる広東語の響きは、まるで香港の街が奏でるバックミュージックのよう。五感に飛び込んでくるすべての情報が新鮮で、見るもの、聞くもの、匂いまでもが新しい刺激になる。
そして、ふと気まぐれに一本違う道へ入ると、そこはまるで別世界。まさに街全体が冒険フィールドなのだ。これが旅ではなく、日常として始まるのだから、毎日の通勤すらワクワクする。
香港の高層ビルに魅了される理由







香港には魅力的なものが多い。グルメ、雑多な街並み、活気あふれる市場。しかし、圧倒的に心を奪われたのは高層ビル群だった。
土地が狭いのに人口が多い香港では、建物が上へ上へと伸びるのは必然。それが都市全体にダイナミックな景観を生み出している。この異様なまでの高密度な摩天楼群が、香港の独特な個性を形作っているのだ。
そして、これが成り立つ最大の理由は「地震がない」という地の利。地震のリスクがないからこそ、ここまで思いきり上に伸ばせる。日本では考えられないその環境が正直羨ましい。