やり尽くした果ての加賀温泉


金沢駅周辺の観光はひと通り済ませた。寿司も香箱蟹も食べたのでかなりやり尽くした感がある。
となれば、あとやることはひとつ。温泉だ。少し遠くいが、南西にある 加賀温泉 まで足を延ばしてみることにした。




加賀温泉駅は造りがやけにモダンでミニマルで、湯けむり旅情と全く違う雰囲気に若干戸惑う。ここから目的地の 片山津温泉 までは、徒歩で1時間弱。天気もいいし、初めての土地なので歩いてみることにした。
そして、これが大正解だった。広がる田園風景を眺めながら歩くのがとにかく気持ちいい。温泉に向かっているはずなのに、道中ですでにだいぶ満たされてしまった。
田園の先にあった湖畔温泉



通り雨に降られながら、ようやく目的地の 加賀片山津温泉 総湯 に到着。温泉街そのものは、正直かなり寂れている。
しかし、この総湯の建物は別格で、ガラス張りの外観がちょっとしたアート作品のように見える。(あとで調べたら、建築家・谷口吉生の設計で、柴山潟の景観に溶け込むようにつくられているらしい)
加賀温泉駅もそうだったが、金沢はこういうデザイン感覚が妙にいい。そもそも金箔文化しても、言ってみれば映え文化の先取りだし、自分の周りの北陸系の人には美的センスのいい人が多い気がする。
そんなことを考えながら、いそいそと服を脱いで入湯。浴場は2つしかないシンプルな造りだが、一面ガラス張りの窓からは柴山潟が眺められて素晴らしい。

体の芯まで温まったところで着替えて湖の方に出てみた。湖沿いを少し歩いていくと、浮御堂 という湖に浮かぶお堂を発見。ただ、工事中のようで中には入れず…。
実はもう一軒行きたい温泉があったのだが、今の時期は日帰りをやっていないとのことで断られていしまった。仕方ないので、ちょうどいいタイミングで来たバスに乗って加賀温泉駅へ戻ることにした。
ぶり丼はうまいが悩ましい

温泉街では食事できるお店がほとんどなかったので、駅前の くいもん家 ということろでランチを食べることにした。
頼んだのは、ぶりの藁焼き丼。値段は2,400円。北陸らしい一品だし、もちろん味はおいしい。ただし、コスパがいいかと言われるとやや微妙だった。これなら少し歩いて回転寿司に行った方がよかったかもしれない。
旅の最後は、ひゃくまんさん

金沢駅に戻ったあとは、お土産を物色する時間。加賀棒茶に海鮮の乾きものなど、気づけば珍しくかなり買い込んでしまった。
自分では買わなかったものの、金沢は工芸品の充実ぶりも印象的だった。食でも美でも、しっかりマネタイズできているのがすごい。やはり加賀百万石の土地柄なので、それだけ文化や芸術が花開く土壌があったのだろう。
ちなみに、個人的なお気に入りはマスコットキャラクターの ひゃくまんさん。夏目漱石がダルマになったみたいな見た目 が妙にツボにはまる。
ということで、金沢弾丸旅行は終了。次回来るときは飲食店の予約を絶対しよう。