年の瀬の大阪、忘年会遠征


もう年の瀬。そんなわけで、大阪の友人を訪ねて忘年会をすることにした。金曜の夜に移動して、日曜に帰る。文字にすると普通だが、いい年してなかなかの弾丸旅行。
ホテルは一番コスパのよさそうな難波のカプセルホテルにした。大阪はインバウンド需要がすさまじく、ホテル代も普段の倍近い。前週の大阪出張をここに充てられなかったことが悔やまれる。
とはいえ、ただの妥協ではない。サウナの評判がいいホテルなので、個人的には節約もできて願ったり叶ったり。バカ舌の方が人生をより楽しめるのと同じ理屈。
夜の難波の駅に降りると、派手なネオンに彩られた街並みが懐かしい。何度か来ている街なのに、よく考えたら難波に泊まるのは初めてかもしれない。ホテルは清潔で、サウナには露天も付いていて最高だった。
人生初の太陽の塔の内部へ





忘年会の本番は夜なので、お昼に集まって万博記念公園の 太陽の塔 に行くことにした。実は思想家としての岡本太郎は大好きなのだが、塔の内部に入るのはおろか、生で見た記憶すらおぼろげ。
太陽の塔の中は、1970年の大阪万博当時のテーマを今に伝える展示空間になっている。中心には 生命の樹 がそびえ、単細胞生物から人類まで生命の進化をたどる構成になっている。ただし、ライトの色合いがどぎつく、生命の歴史は全く頭に入ってこない。
階段で上へ進んでいくと、塔の腕の部分がまるで異次元への入口のようになっていた。気分はほとんどスペースマウンテン搭乗前。まさか腕の中がこんな風になっているとは誰も思わないだろう。さすがは岡本太郎。
出口付近には、制作過程の写真も展示されていた。これを見ると、この得体の知れない塔が、ちゃんと人間の手で作られたのだと実感する。
それにしても、よくこんな禍々しい建物を国費で建てた と思う。既成概念を壊すための建築が、既成概念をつくる側の権力と手を組んで生まれた。そのねじれた構造を含めて、太陽の塔はやはり抜群におもしろい。
梅田までたこ焼き食い倒れ






太陽の塔を出たあとは、たこ焼き食い倒れツアーに突入。梅田へ向かいながら、各駅でたこ焼きをつまんでいくスタンプラリー方式。もはや乗り換えではなく粉もの巡礼である。
なかでもおすすめの千里中央の 和楽路屋 は大当たりだった。みんなの評判も上々で、紹介した側としてもひと安心。たこ焼きはやはり出汁が重要。
梅田に着いたころには、さすがに少し休みたくなった。ところがカフェを探しても、どこも満席。梅田は完全にカフェの供給が追いついていない。
結局、30分以上歩いて大阪駅前ビルの地下へ。ここでようやく、ブリティッシュな雰囲気のカフェに滑り込めた。ちなみに太陽の塔で買ったランダムのフィギュアボックスを開けてみたら、まさかの太陽の塔だった。
道頓堀でてっちり納め






最後は道頓堀に移動して、てっちり鍋のお店へ。フグは普段あまり食べない上に、てっちりの発祥が大阪だということを知らなかった。
コースの最初はフグ皮の湯引き。居酒屋で出てくるものは食感がいまひとつなことも多いが、ここのはしっかりおいしい。さすがは専門店。
そのあとはフグの唐揚げも登場。淡白で、鶏肉にも似た味わいがいい。だったら鶏の唐揚げでいいのでは という声もありそうだが、それはそれ。
メインのてっちりは、肉厚のフグがたっぷり。しっかり食べ応えがあって、気づけばすっかり満腹になっていた。昔はそれほどでもなかったが、この年になるとこういうさっぱりした鍋が素直にいいと思えるようになってきた。
最後は近くの 夜パフェ で締め。こだわりの1杯は見た目もボリュームも圧巻で、映えも味もきっちり両立していた。
パフェをつつきながら、昔話と次にどこに旅行に行くかで盛り上がる。上海に行こうという話まで出たが、中国便は減便中でリスクが高い。結局あれこれ考えて、お金が理由で決まらないのは愛すべき庶民性。
とはいえ、実質1日の大阪忘年会はかなり充実していた。やはり 投資するなら体験だ とあらためて思う。仲間内の旅行は、それだけで十分楽しい。次はみんなで手ごろな国内旅行かな。