渡航自粛ムードをすり抜けて北京へ
上海の興奮が冷めやらぬうちに、勢いで 北京 行きを決めてしまった。前回のフライト変更で戻ってきた 約2万円のキャッシュバック も背中を押してくれる。
ただ、運の悪いことに日中関係は絶賛ギスギス中。出発の数日前、中国政府が「日本への渡航自粛」を呼びかけるというニュースが飛び込んできた。
もちろん、普通ならキャンセルも頭をよぎるだろう。しかし、こちらは何度となく中国をさまよってきた身。政治の軋轢なんて民間レベルで問題になることはまずない し、現場はいつだって驚くほど穏やかだ。
仕事と養生の出発前


当時のフライトは18時発の成田便。出発前に外せない打合せが詰め詰めだったので、早めに空港へ移動してカフェから出ることにした。
第2ターミナルにある Nodoka というカフェは、個室もあるしスペースも広く非常に居心地がいい。成田空港で仕事がある時はここを使おう。
仕事も無事に片づき、そのまま夕飯を食べて気持ちよく出国手続きへ。とはいえ第3ターミナルは飲食店が少ない。そこで、節約も兼ねてファミマの自販機でおにぎりとパンを買って食べた。
「節約も兼ねて」と書いたのは、数日続いていた風邪のせいで胃腸が絶不調だったから。中国に入るまでは脂っこい食事やコーヒーを控えるつもりだった。
12年ぶり北京に着陸




3時間半のフライトを経て、ついに北京へ到着。イミグレではまたたらい回しにされるかと身構えていたが、拍子抜けするほどスムーズで肩透かしを食らった。荷物チェックもほとんどなく、2回目のため指紋登録も不要だった。
空港を出たらホテルを目指すべく、まずはCapital Airport Express(空港快速)のチケットを購入。上海に続く2回目なので、WeChatの決済も完全に板に付いてきた。
ホームに出た瞬間、ようやく12年ぶりの記憶が蘇った。見違えるほど綺麗になった空港駅。それでも、どこか懐かしい。駅の構造は昔のままなので、記憶の中の北京と今の北京がきれいに重なった。
安ホテルでごまかせないもの



ホテル最寄りの劲松駅(Jing Song)に降り立つと、乾いた冬の寒さが容赦なく頬を刺した。スマホで気温を確認すると、まさかの2度。
薄暗い通りを10分ほど歩き、ようやくホテルに到着。4泊で2万円 という激安っぷりのわりに、部屋は意外と広くて悪くない。
ただし、壁の薄さだけは誤魔化せない。ドアの開閉音や水道の音がしっかり耳元で響く感覚。結局、何度も物音に起こされ、寝た心地がしなかった。
ともあれ、体調がちゃんと戻ってきて一安心。ベストコンディションとは言えないものの、北京で寝込む羽目にならなくて本当によかった。