上海 Part.2-2 (南京) 

4億円トイレ探訪

南京駅前 [by iPhone]
デパート内 [by iPhone]
4億円トイレ [by iPhone]

気持ちを切り替えて南京駅へ戻った。駅前は上海に負けず劣らずの大都会で、海外ブランドが入った巨大デパートがずらり。

実はここで、友人から聞いていたおすすめスポットがあった。それは

──4億円のトイレ

大阪万博の2億円を超えると噂される豪華設備らしい。

地図を見てみると、なんと今いる德基広場(Deji Plaza)の上階にあるではないか。エレベーターで上がると、人だかりの先にその聖地があった。

中はトイレというより 高級ホテルのラウンジ。香り付きのアロマ、アートが飾られた壁、そしてソファまである休憩スペースだった。

ただ、実際のトイレ機能はというと…ごく普通。結論としては、休憩エリアとしては最高、トイレとしては極めて普通だった。

南京で見つけた蘭州ランチ

穆香蘭 [by iPhone]

刺激の多い一日で空腹を忘れていたが、気づけばもう午後2時前。近場はおしゃれな店ばかりだったので、少し道を外れてみたら、蘭州系のローカル食堂を発見した。

中に入ると、中央アジア系の店員たちがテーブルを囲んで昼食中。他に客はおらず、他人の家に間違って入ってしまったような気まずい空気が流れる。しかも言葉が通じないため、スマホを使っての限界の注文となった。

ラグマンを食べようかと迷ったものの、注文したのは無難にラーメンと羊の串。蘭州ラーメン自体はもはや珍しくないものの、羊の串付きで600円という価格設定は日本ではありえない。

南京のカフェで一服

Grid Coffee [by iPhone]

食後は大通り沿いのカフェでひと息つくことにした。注文したコーヒーの受け取り方が分からず席でそわそわしていたら、店員さんがわざわざ持ってきてくれた。上海の人はみんな親切。

コーヒーをゆっくり味わいながら、この旅を振り返る。南京は確かに重い歴史を抱えた街だが、負の遺産だけなく、穏やかに楽しめる側面もたくさんある。次はもっとゆっくり、この街を歩いてみたい。

夕飯は小籠包風の何か

沙長小吃 [by iPhone]

上海に戻ったら、もちろん夕食タイム。初日に食べた水餃子の味が忘れられず、駅前の 沙長小吃 というチェーン店に入ってみた。

頼んだのは小籠包とスープで、しめて600円。ところが出てきたのは

――小籠包の姿をした肉まん

皮はふかふか、中にスープもなし。まずくはないが、特別おいしくもない。後で調べたところ、「鲜肉包(シェンロウバオ)」というものだったらしい。

ちなみにどうでもいい話だが、英語では餃子も包子も小籠包もまとめて Dumpling(ダンプリング) と呼べるのに、中国語にはこれをひとまとめにする言葉がない

ワンタンで締める南京日帰り旅

袁记云饺 [by iPhone]

小籠包もどきではあまりに消化不良なので、近くの 袁记云饺 というお店に入ってみた。どうやらう餃子・雲吞の専門店らしい。

QRコードを読み込んで、シュウマイのような見た目の汁なしワンタンを頼み、オプションでゴマ系のソースを選んでみた。値段は50元(≒1,000円)とやや割高。

ところがこれが大当たり。皮はもちもち、中の肉はぎっしり、さらにゴマとラー油のハーモニーが絶妙で、あっという間に完食してしまった。

これだけダンプリング系の料理が豊富で、街の至る所にお店があるのを見ると、中国人にとってこれは主食そのもの なのだと実感する。日本人がこれをご飯のおかずにするのは、たしかにちょっと不思議に映るかもしれない。

さて、歴史の重みに少しぐったりした南京日帰り旅だったが、最後にこんな美味しいワンタンに出会えて最高の締めくくりとなった。

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