朝はファミマでベーグル

朝6時に起きて、余裕をもって朝食を楽しもうと街へ出発。しかしどこも開いておらず、マレーシアの朝はゆっくり始まることを身をもって知った。
仕方なくファミマに駆け込み、クリームチーズのベーグルとコーヒーで済ませることに。ところが、ベーグルが熱すぎて食べられない。東南アジアあるあるのレンチンしすぎ問題。
バトゥ洞窟ツアー、出発


ツアーの待ち合わせはLmbi駅のスタバ前。少し時間があったので、あえてスタバを選ばず隣のカフェへ。エスプレッソを注文したら、苦すぎて目覚めを通り越して覚醒しそうになった。
やがてやってきたツアーバスは大型で車内は快適。参加者は20人ほどで欧米系とアジア系が半々くらいだった。
ガイドは色々と説明してくれたが、アクセントの壁と情報量の多さでほとんど頭に入ってこない。
とりあえず、バトゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地で、入口に巨大な神様の黄金像があるらしい。
バトゥ洞窟に到着





バスで30分ほど揺られて バトゥ洞窟(Batu Caves)に到着。ガイドが案内してくれるのかと思いきや、「11時にバスに戻ってきてください」とだけ告げられショックを隠し切れない。確かにガイドを期待できるツアー料金ではなかったのだが…。
広場に出ると、観光客でごった返す向こうに金ピカの巨大な像がそびえ立っている。これがガイドの言っていたムルガン神なのだろう。
その先には見ただけでうんざりするほどカラフルで長い階段。洞窟が直射日光を遮ってくれるのは救いだが、それでも汗が止まらない。
階段には野生の猿があちこちにいて、観光客が撮影会を繰り広げている。自分は猿が嫌いなので、おっかなびっくり安全な上側から撮影した。
バトゥ洞窟で感じるヒンドゥーの魅力

洞窟の中に入ると、その広さに圧倒された。もはや洞窟というより巨大なドーム で、祭事用のスペースからお土産屋、カフェまでそろっていて、ここで生活できそうな雰囲気すらある。
ただし、ここは観光地であると同時に宗教的な聖地。観光客に対するサービスはほぼ皆無で、ヒンドゥー教徒の皆さんは音楽に合わせてなにやら祭事に従事していた。
洞窟という神秘性の対極にあると言ったら失礼だが、ヒンドゥー教はごちゃごちゃしていて人間臭くてなんだか楽しそう。そんなことを感じながら、長い階段を下って入り口の広場に戻った。
色彩とカルマの広場





広場の隣にある寺院にも立ち寄ってみた。寺院内部は色の洪水で目がチカチカする。宗教なのでもっと控えめにした方がよさそうだが、この色と色とのぶつかり合いが、そのままヒンドゥー教の混沌とした世界観を表しているような気もする。
時間が余っていたので、寺院を出たらお土産を見てカフェで休憩することに。頼んだのは、もちろんフルーツ盛り合わせ。200円程度で南国のフルーツをこんなに食べられるなんて本当に幸せ。
ちなみに、カフェのそばの床屋に坊主頭の赤ちゃんが何人もいた。実は ムンダン というカルマを払い落とす儀式らしい。
意外に楽しいバティック体験


1組がバスに戻らず30分ほど待たされたあと、ようやく次の目的地である バティックアート(Batik Art)の体験会場へ向かった。バティックアートとは、布にロウで模様を描き、その部分を染め残すことで独特の柄を作る伝統的な染色技法のこと。
会場ではあちこちで職人さんが実演していて、観光客も試し描きができる仕組みになっている。実際にやってみると、ロウが絵の具の浸透を防いでくれるので塗り絵感覚で簡単にできて面白い。
正直まったく期待していなかったが、マレーシアの文化に触れる思わぬきっかけとなり、かなり興味深い時間になった。ほったらかしツアーでも、移動の手間暇を考えたら全然アリな選択肢だと思う。
(続く)