サハラ砂漠ツアー、いよいよ出発!


ついに サハラ砂漠ツアー当日 がやってきた!
バスのピックアップ時間は朝7時。ホテルをチェックアウトすると、外はまだ 真っ暗 だった。
本当にバスが来るのかとドキドキしながら、雨上がりの道に立ち尽くす。すると、遠くからバスがスッとホテル前に寄せてきた。
モロッコ人らしきガイドが降りてきて、簡単な挨拶のあとに僕の名前を確認した。荷物を預けて乗車すると、車内には欧米系の女性がひとりいるのみ。
「ここからどれくらい人が乗ってくるのだろう?」と思っていると、バスは街のあちこちで停車し、少しずつ乗客が増えていった。
外が明るくなってきた頃には、バスはほぼ 満席 になっていた。ざっと見渡すと14〜15人ほど。こうして、サハラ砂漠へ向かう旅が本格的に始まった。
最初の休憩スポット、カフェに到着


バスはマラケシュの街を抜け、ひたすら東へと走る。
窓の外を眺めると、いつの間にか建物が消え、どこまでも続く 土と岩の大地 が広がっていた。木々も点在しているものの、荒涼とした風景が続き、まるで 異世界に迷い込んだような気分 になる。
乗車から1時間強、バスは小さなカフェの前で停まった。外に出ると、思った以上にひんやりした空気が肌を刺す。
ツアーメンバーはお互いにまだ距離感があり、それぞれが思い思いにコーヒーを飲んだり、休憩したりしていた。
当然ながら、ほとんどの人が 友人や恋人と一緒。ひとりで参加しているのは おそらく僕と欧米系の女性のみ。
現時点で 手持ち無沙汰感MAX のこのツアー、果たしてどんな展開になるのか…。
バスはアトラス山脈へ



先ほどのカフェで、家族連れが子どもの体調不良でリタイア。残るメンバーはバスに乗り込み、景色もテンションもやや寂しめの道中が始まった。
そんな空気を察してか、ガイドがあの手この手で盛り上げようとする。急に話を振ってくるので、こちらは 気が休まらない。
例えば「この鳥とイタリア人の共通点は?」という、鳥がエサを食べるジェスチャー付きのなぞなぞ。全く分からない。正解は…どちらも食べるのが大好き とのこと。うーん…。
バスに揺られて小一時間。道はジグザグと山に入り込み、切り立った岩山の連なりが視界いっぱいに広がってきた。
そして到着したのが ティジ・ヌティシェッカ(Tizi N’Tichka)という峠。標高は約2,500m、アトラス山脈の中腹に位置しいている。
この場所からの眺めは、まるで 空の上から山々を見下ろすかのようだった。これまでの旅の疲れが吹き飛んでしまうくらいの解放感を味わえた。
この景色を前にして、ツアーメンバーで記念撮影。カメラを囲む瞬間、少しだけ 距離が縮まった(と思いたい)。
ちなみにツアーメンバーの構成はアメリカ3名、オーストラリア3名、イタリア2名、アルバニア2名、香港2名、そして日本からは僕ひとり。
アルガンオイルとスカーフおじさん




バスは10分ほど走って小さな休憩スポットに到着。
ここでは、高級美容オイルとして名高い アルガンオイルの作成工程を間近で見学 できる。ベルベル人(モロッコの原住民)の女性たちが手作業で丁寧に木の実を砕いていて、その根気に思わず頭が下がる。
そういえばマラケシュの スカーフおじさんもこのオイルをゴリ押ししていたな と思い出し、旅の勢いに背中を押されて 小さめのボトルを購入 した。値段は100DH(≒1,500円)。冷静に考えると高い。
買い物を終えても特にすることがないので、外の展望エリアに足を運んだ。ここがまた絶景で、シャッターを切る手が止まらなかった。
土色の山々と突き抜けるような青空のコントラストが絵画のよう で、本当に別世界に来たような気分になれる。
生まれたての地球に立つ!?



再びバスに揺られて小一時間。
昼食前のラストスポットとして降ろされたのは、見渡す限り空と土だけのだだっ広い場所。
何もないと言えば本当に何もないのだが、この何もなさが 不思議と心を打つ。立ち尽くして空を仰いでいると、まるで 生まれたての地球に一人降り立ったような感覚 になる。
ツアーメンバーとランチタイム



ランチはツアーメンバーが二手に分かれて着席。僕は無難に チキンボールのタジン を注文した。
テーブルを囲んだのは、オーストラリア人の女性と若者2名、そしてイタリア人の男性2人。イタリア組は日本に何度か来たことがあるらしく、意外に話が弾んだ。
加えて、新たなツアーガイドも現れてきて、僕が日本人だと分かると「ワンピース、大好きだぜ!」と 恒例のアニメ攻撃。が、ワンピースもナルトも知らない僕は ひたすら愛想笑いと相槌のみ。
色々あったが、こうしたツアー食事の時間は、国内外問わず ぎこちない空気が続くのが常。ちなみに、タジンは悪くない味だったものの、油が多めで後々胃腸がやられそう…。
(続き)