午後はソウルのトレンドエリア、聖水洞へ




ランチの後は、友人が調べてくれた 聖水洞(Seongsu-Dong) へ向かうことに。
ここは 街全体をリノベーションしたエリア で、おしゃれなカフェやセレクトショップがひしめく ソウルのトレンド発信地 らしい。ファッションからアートまで、自己主張強めなショップが乱立していた。
しかし、問題がひとつ。
僕たちは、40代半ばの男4人組である。こんなスポットに 溶け込めるわけがない ので、洗練されたショップを横目に、観光客オーラを撒き散らしながら 颯爽と駆け抜けた。
若者たちの最先端カルチャーを一瞬だけ体感し、そっと日常へ戻る。それが 大人の観光スタイル なのかもしれない(言い訳)。
聖水洞の隣、コンテナ街「Under Stand Avenue」へ

聖水洞の西側に、Under Stand Avenue というコンテナで作られたエリアがあることを知った。
コンセプトもユニーク だし、写真で見る限り雰囲気も良さそう。これは ちょっと立ち寄る価値がありそう ということで、そのまま足を延ばしてみることにした。
しかし、到着してみると、想像よりも規模が小さい。さらに、何となく 余った土地に作りました感 が強く、全体的に間に合わせの雰囲気を感じる。
悪くはないのだが、弾丸旅行の貴重な時間を割いてまで訪れるべき場所か と言われると、ちょっと微妙。
とはいえ、コンテナを活用したアート&カルチャースペース というアイデア自体は興味深い。もし、もう少し作り込まれていたら、より魅力的なスポットになっていたかもしれない。
歩き疲れてカフェで一服




コンテナエリアまで思った以上に歩いたので、ここでタクシーに乗って カフェ休憩 を挟むことにした。
目指したのは デンマーク風のカフェ。北欧らしい洗練された空間で、ゆったり過ごせると期待していたのだが、まさかの満席だった。
仕方なく近くのカフェを探して、たどり着いたのは 紅茶推しの上品なカフェ。ひとり旅の時なら、こんな品のあるカフェなんて絶対に選ばず、ファストフードに流れていた だろう。
しかし、今回は 友人と一緒だからこそ生まれた選択肢。いつもなら選ばない場所に行くのも旅の楽しみと言える。
夜に備えてホテルへ、途中で景福宮に寄り道


夜の予定に向けて、一度ホテルに戻ることに。
タクシーを拾う道すがら、ふと地図を見ると 景福宮(Gyeongbokgung Palace)がすぐ近くにあることに気付く。せっかくなので 入り口だけでも見ておこう という流れになった。
景福宮は、李氏朝鮮の始祖が築いた壮大な宮殿。韓国の歴史を象徴する場所のひとつであり、昼間なら観光客で賑わっているスポットだ。
しかし、すでに閉館直後だったため、門の前は 驚くほど閑散としている。
それでも、韓国ドラマの影響なのか、チマチョゴリを着て歩く女性たちの姿 がちらほら。おそらく インスタ映えを狙ってのこと だろう。
ここまで来たなら中にある民俗博物館もじっくり見たかったが、それは次回に持ち越し。今回は入り口で写真を撮るだけで、名残惜しくもホテルへと向かった。
夜は本場のサムギョプサル




夜は、韓国人の部下がおすすめしてくれたマグッカンセンコギ というサムギョプサルの店へ。場所は 永登浦(ヨンドゥンポ)。ソウル中心部から漢江を渡った南側に位置するエリアだ。
お店に向かう途中、通りには 派手なライティングの飲食店がずらりと並ぶ。韓国焼肉、海鮮、チキン、鍋料理…見ているだけで 「ここにいれば、韓国料理なら何でも食べられそう」という気分になる。
このお店のサムギョプサルは 店員さんがすべて焼いてくれるスタイル。つまり、肉の焼き加減を気にせず、ただ 待って食べるだけという最高のシステム。
付け合わせの野菜や薬味は セルフで取り放題。そして 脂の乗った豚肉はジューシーで絶品。
昼に食べたフレンチも素晴らしかったが、やはり韓国に来た実感を味わうなら、本場の韓国料理に限る。韓国にいることをしみじみ感じながら、最高の夜は更けていった。
梨泰院の裏路地で、まさかのアー写撮影会


食後は、ソウルのナイトスポット、梨泰院(Itaewon)へ向かった。
基本的に 全員が音楽好き なので、このメンバーで海外に行くと クラブに行くのが通例。しかし、僕はよほど目当てのDJでもいない限り、夜は寝たい派 なので、今回はパスすることに。
夜の梨泰院をぶらぶら歩いていると、グラフィティまみれの裏路地を発見。壁一面に描かれたストリートアートが、いい感じに 無秩序でクール。
「これは雰囲気がいい!」ということで、何故か ここで全員のアー写(アーティスト写真)を撮ることになった。
いざ撮影が始まると、照れながらも それぞれポーズを決め出す面々。
男4人、カメラを向け合いながら ゲラゲラ笑いながらの撮影会 になった。ノリは 完全に修学旅行。
梨泰院のハロウィン事故現場へ

梨泰院といえば、おととしのハロウィンで起きた悲劇的な事故。その現場が近くにあることを思い出し、足を運んでみた。
しかし、そこには 事故の面影を残すようなものは何もない。
昼間の梨泰院は観光客で賑わう場所だが、このエリアに足を踏み入れると なぜか急に人通りが少なくなった。単に時間帯の問題なのか、人々が無意識に避けているのか は分からない。
しかし、この狭い通りをこの目で見ると、159名もの人がここで亡くなったという事実が、にわかに信じがたくなる。
梨泰院のクラブストリート、熱気に包まれた別世界へ




クラブが密集する通りは、すでに 別世界のような熱気 に包まれていた。
妖しく輝くネオン、フロアから漏れ出る 規則的なベース音。通りを歩くだけで、まるで 軽い陶酔感を味わっているような気分 になる。この音の波に身を委ねれば、きっと 朝まで遊び倒せる のだろう。
何度か通りを往復しながら、「20代だったら、この街はさぞ楽しかっただろうな」と思う。
しかし、僕はここで 駅に向かい、ホテルへ戻る組。一方、残りの3人は ドイツから来るDJを観に行くと言う。
そこでふと思う。
──あれ? 40代でも楽しめる人は、しっかり楽しんでいるじゃないか。
結局、夜遊びは年齢ではなく、気持ち次第 ということ。梨泰院のこの狂騒と陶酔の空間は、年齢を超えて楽しめる人のために いつでもオープン なのだ。