ホテルで休憩をして活動再開。お茶文化に魅せられた友人が茶器を買いたいというので、永康街に向かうことにした。繫華街の外れにひっそり佇む宜龍茶器には様々な種類の茶器が小ぎれいに並んでいて、見ていると素人でも買いたくなってくる。茶器を揃えて友人とティーセレモニーをやってみるのも面白そう。
夕飯前にデザートを食べるのは邪道と知りつつも、近くに思慕昔があったのでかき氷を食べることにした。かき氷屋は台北の至る所にあるが、個人的にはこのお店がお気に入り。綿菓子のような氷とマンゴーの組み合わせは鉄板中の鉄板。男4人でひとつのかき氷をつつくのはみっともない気もするが、そのそもこの量はひとりでは食べきれない。
今日の夜市は、永康街の東にある臨江街觀光夜市へ。まずは通りの端から端まで歩いて、途中で見つけた担仔麺を売っている屋台で乾杯することにした。夜市の雑踏の中で飲むビールは最高のひと言に尽きる。
次は昔に台北の友人と行った小籠包の店へ。路地裏の目立たないところにあるものの、店の前にはすでに4、5組の行列。ただ、この店は基本小籠包を含め3種類しかメニューがなく、回転も速いのでさして待たずに入れた。こじんまりした店の軒先で作っている小籠包は、薄皮の中に熱々のスープがたっぷり入って有名店に負けないおいしさ。友人らも絶賛してくれた。gubamiと比較するまでもないが、600円で極上の小籠包が8個も食べられるのだからコスパは最強。
食い倒れの旅はまだ終わらない。最後はいまだに食べていなかった牛肉麺。入ったのは藍玲四川牛肉麵というお店で、これで代表な台湾名物がコンプリートできる。ひとり1杯はさすがに狂気の沙汰なので、スープ有りと無しの2種類を頼むことにした。スープ有りの方はお店の売りの麻辣系だったが、辛い牛肉麺も悪くないと思った。
ナイトライフは、ホテルの隣にあるサウナ。他のメンバーは2夜連続でクラブに行くので、僕は彼らを見送ってから行くことにした。ここのサウナは日本とシステムは同じで、前払いでお風呂に入って、その後に食事や休憩室でゆっくりすることができる。
受付を済ませて恐る恐るお風呂に入ってみると、四方八方に店員が立っているのに驚いたが、それ以上に驚いたのが客の質。浴槽内でスマホを見ている人はいるし、ペットボトルを持ってずっと投球練習をしている人がいる。にも関わらず、店員は気にも留めない。台湾のおおらかさはサウナにも表れていた。全身刺青の人もそこらにいるし、文化の違いを目の当たりにして面食らってしまった。
肝心のサウナは高温と中温の2種類で、高温は確実に100℃超えでかなり熱い。そして水風呂は10度以下の超冷水ではっきり言って入れない。代わりになぜかミニプールがあるので、投球練習をしているおじさんと距離を置きながらそこで体を冷やして整えた。
台湾での裸の異文化体験はいい意味で衝撃だった。他にもまだまだサウナはあるだろうし、次は温泉で有名な北投にも行ってみたい。しっかり整って気分がよくなった僕は、ビールとつまみを買って部屋に戻った。しかし、昨日と同じくいつの間にか寝落ちしてしてしまい、朝起きたらビールの炭酸はすっかり抜けていた。