4日目は元同僚と食事に行く以外にやることがないので、近場でゆったりモーニング。マカロニの入った薄味スープはなんとも不思議な味がするが、これも個人的には香港名物。食後はミルクティをすすりながらのんびり読書。香港の茶餐廳文化は本当に素晴らしい。
午後は避暑で香港歴史博物館に行くことに決めたので、旺角に移動した。元気すぎる日差しに気が滅入る。歩いていて気になったのが、警察がやたらと街を徘徊していること。何かあったのかと思って、あとで元同僚に聞いたら、ちょうどこの日が天安門事件の日だった。中国政府の介入を肌で感じた瞬間。
お昼は迷いに迷って再び叉焼飯。このお店のものはライスと肉が別だったが、個人的にはどんぶり形式の方が好み。何にせよチャーシューご飯を2度食べられて、もう思い残すことはない。
久しぶりの香港博物館は、これまた様変わりしているように見えた。昔と比べると華やかさがなくなっていてがっかり。日本占領下のネガティブ展示も以前から存在していたか記憶になく、もしや中国政府の方針なのかと勘繰ってしまった。今思うと全ての展示スペースをまわっていなかった可能性があるが後の祭り。いずれにしても無料なので文句のつけようがない。
夕方は元同僚と宋皇臺駅で待ち合わせて九龍の潮州料理屋へ。この辺りはかつて熱気に満ち溢れたタイ人街だったが、今は若干寂れた印象。人の数もそうだが、やはりぎらついた看板がないと非常に寂しい。
お店の名前は成發潮州菜館。僕たちは青島ビールを飲みながら、懐かしの潮州料理に舌鼓を打った。ただ、ボリュームが多いので2人だと3品程度でお腹いっぱい。潮州料理は大人数で食べるに限る。ちなみにこの日のトークテーマは香港の文化をいかに日本に輸入するか。答えのない議論に酒が進む。彼とは足掛け10年以上の付き合いになるし、縁のある香港とまた何か面白い仕事をしたいと心から思う。
最後はデザート。不思議とこの手のデザートショップは日本には存在しない。原価も安いのでビジネスをするならまずはデザートからがいいというのが今日の結論。