3日目は別の元同僚をランチをする予定になっていたので、香港島へ行った。奥運駅から香港島の中環 [Central] まで2駅なのでアクセスは非常によい。香港島は九龍エリアと比べて近代的で欧米人が多く、また違った香港の顔が見られる。問題は時間のせいなのか立地のせいなのか、気軽に入れる茶餐廳がない。結局入ったのはチェーン店。サンドイッチとカフェラテで優雅なひと時と過ごしたかったが、店内が異常に寒くて長居できない。この寒暖差は香港あるある。
朝食後は引き続き中環を散策。が、昼の蘭桂坊と国際金融エリアを歩いたら、汗が止まらないし水もなくなった。お昼まで時間は十分あるので、フェリーに乗って一旦ホテルに戻ることにした。香港島から本土をつなぐフェリーはこまめに出ていて価格も非常に安い。ただし、電車の方が圧倒的に早いので時間を求めるなら使わない方が無難。尖沙咀 [Tsim-Sha-Tsui] から眺める中環の景色は、大好きな景色のひとつ。
さて、再び香港島に戻って、元同僚がオーナーをやっている茶餐廳に向かった。最寄りは金鐘駅 [Admiralty] で、おしゃれなお店が散在する上品なエリア。その中に佇む彼のお店はまさかのトラディショナルな香港スタイルだった。ある意味ミスマッチ具合が逆にクールだが、最初は面喰ってしまった。
6年振りの彼も相変わらずで、仕事と勉強に邁進しているようだった。香港の事情を聞くと、中国の介入が強まったことで、観光客には見えない様々な変化を経験したようだった。また、看板のことを聞いてみたら、宝飾店や飲食店がコロナ不況で軒並み広告を取り下げたと言っていた。香港からイギリスなどへの移民も増えているようだし、経済的にはともかく香港にはまだまだ試練が待っていると痛感した。
余談。お店の名前は德如茶餐廳で、小魚の乗った炒飯(招牌家鄉炒飯)がお勧めです。アイスミルクティの名店としても有名だそうで、香港島に来るなら是非お立ち寄りください。
(続く)