足尾銅山 / Ashio Copper Mine Part.1 (足尾銅山)

公害問題への関心と足尾銅山

東武日光駅 [by iPhone11]
バス [by iPhone11]

最近、巷では SDGs という言葉が頻繁に飛び交っている。が、それとは関係なく、水俣病をきっかけに公害問題に興味を持ち始めてしまった

そんな中で、(物理的に)身近な公害 といえば 足尾銅山。炭鉱や銅山と聞くと、過酷な労働環境に注目が集まりがちだが、足尾銅山の場合はそれだけではない

渡良瀬川の下流に 「鉱毒を溜め込む遊水地を作るために廃村となった村」 がある。

その村の名は 谷中村

ということで、今回の旅の目的地は 足尾銅山と谷中村(跡地) に決めた。

まずは電車で はるばる日光へ。そして、そこからさらに 足尾銅山行きのバス に乗る。道のりは長い…。

足尾銅山にひとり入山

足尾町 [by iPhone11]
足尾銅山入口 [by iPhone11]

バスを降りると、そこは こじんまりとした田舎町

駅前にあるような派手な看板もなく、時間がゆっくり流れているような空気が漂っていた。足尾銅山 まではそこから 徒歩5分ほど

入口に近づくと、目に飛び込んできたのは キャッチーなデザインを無理に演出したようなアーチ
レトロとも言い難く、なんとも言えない侘しさが漂っている…。

チケットを購入して先に進むと、待合室には 家族連れと団体客がそこそこ。和やかな空気の中、ふと気づく。

ひとりなのは僕だけ

トロッコに乗って、足尾銅山の内部へ

トロッコ電車 [by iPhone11]
内部 [by iPhone11]
内部 [by iPhone11]
内部 [by iPhone11]
内部 [by iPhone11]
展示 [by iPhone11]
展示 [by iPhone11]
お土産エリア [by iPhone11]

銅山内部へはトロッコで移動 する。

レトロな雰囲気も相まって、ゴトゴトと揺れながら進むのは、ちょっとしたアトラクションのようで なかなか面白い

銅山内部は 湿度がものすごく高く、真っ暗。壁はしっとりと濡れ、空気が肌にまとわりつくような感覚がある。

当時の状況は分からないが、粉塵が舞いにくい という意味では、少しは働きやすかったのかもしれない。

足尾銅山といえば、鉱毒事件、労働者による暴動事件 など、決して明るい歴史ばかりではない。しかし、この施設ではそういった 負の歴史には一切触れられず、ひたすら 家族向けの観光スポット として演出されていた。

入口のつくり、トロッコ移動、当たりさわりのない展示――

違和感の正体がはっきりした瞬間、がっかり感が押し寄せてくる。

全く関係のない話だが、ふと 栃木県警によるリンチ事件の隠蔽 を思い出した。

この土地には、根深い隠蔽体質があるのではないか

そんな邪推をしつつ、僕は無言でトロッコ乗り場へと戻った。

8年ぶりの足利、そして渡良瀬川

トロッコ列車 [by iPhone11]
渡良瀬川沿い [by iPhone11]

宿泊先は 母の実家がある足利市。最後に訪れたのは 8年前 なので、駅に降り立った瞬間 懐かしさがこみ上げる

しかし、足尾銅山と鉱毒事件を知った今、目の前を流れる 渡良瀬川の風景が違って見えた

何の変哲もない川のはずなのに、頭のどこかで 「この水はかつて鉱毒で汚染されていた」 という意識がこびりついてしまう。

チェックアウト後は 夕食がてら駅前をぶらぶら。足利に来ると いつも母の実家に直行 だったので、こうして 街を歩くのはほぼ初めて かもしれない。

駅前の風景は、どこにでもある 地方都市の土日の賑わい。しかし、それが 今の自分にとっては新鮮だった

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