新大久保がコリアンタウンと言われていたのはもう過去の話。今この土地には、中国・ベトナム文化と共にイスラム文化が流入している。
僕がこの日訪れたのは、JR新大久保駅前にあるイスラム横丁。噂で聞くよりも相当こじんまりしていたが、雰囲気はまさに中東。日本語以外の言語がそこかしこで飛び交っている。数件ある食料品店では、現地でしか手に入らないようなスパイスやら食材がたっぷり売っていた。ネットで紹介されていたレストランが閉まっていたのは残念だったが、ケバブ屋のケバブがボリューム満点でおいしかった。
コロナのおかげで海外旅行はしばらくお預けなので、海外旅行気分が味わえる外国人街は貴重。しかし、何故外国人が集まる場所が新大久保なのか。調べてみると、飲食店は東京23区で新宿に最も多くあり、外国人でも比較的働きやすい飲食店の存在が、彼らをこの土地に呼びこんだのかもしれない。それにしても、異国の地で自分たちのコミュニティを一から作るメンタリティは尊敬に値する。僕たち日本人に足りないのはこの起業家精神。