ビールを堪能した後は、ほろ酔いで引き続き街歩き。酔っていると、ただの街なのにディズニーランドにいるような感覚に陥る。うらやむべきヨーロッパの箱庭感。
スマホで地図を見ていたら、すぐそばに観光スポットらしいものがあるので通りを左折した。それは黄金の門という一風変わった建物。歴史的建造物はその歴史を知らないと何の感想も生まれてこない。 近くコーヒースタンドでアイスコーヒーを買って、由緒正しそうな建物をぼうっと眺めながら一服。
一日の締めはキエフが誇る聖ソフィア大聖堂。入口に受付があり、料金体系は塔と聖堂敷地内の庭園とが別になっていた。閉館間際だったため、塔だけのチケットを購入。階段を上って、緑と金のドーム越しに眺めるキエフの街並みは素晴らしかった。
ついでに聖ソフィア大聖堂の近くにある修道院へ。こちらは正教会系の建物で、キリスト教のものよりずっときらびやか。金とパステルカラーの組合せを宗教に持ち込む大胆さに敬服。いにしえの宗教とは、現代人が考えるよりはるかにポップで愉快なものだったのではないだろうか。
キエフの街を歩き倒して、独立広場に戻った。小腹が空いたのでカフェでサンドイッチを注文。外で優雅に食べていたら、地元の酔っぱらった若者が僕に手を合わせて仏教式のお辞儀した。よくあるアジア人差別だが、敬虔な若者と信じよう。