海の幸が豊富な街には当然ビーチがある。その名を海雲台(ヘウンデ)。海開きにはまだ早いが、せっかくなので立ち寄ってみることに。最寄りである海雲台駅前は、観光客向けの飲食店やら商店街で賑わっていた。
駅から15分ほど歩いたらビーチに到着。だだっ広いビーチに人はまばらで、クリーム色の砂浜に優しく波が押し寄せていた。靴に砂が入らないように気を配りながら、僕はひとり波打ち際を歩いた。
ビーチの奥には遊歩道があり、散歩できるようになっている。奥まで歩いたら灯台やらAPECの会場があった。ここで急に雨が降ってきたので、やむなく来た道を戻って駅まで。不思議なもので、雨は駅に着いた途端に止む仕組み。
最後は国連が管理しているUN記念公園。緑に囲まれた静寂の中で、朝鮮戦争で亡くなった人々が眠っている。南北分断の悲しい象徴でもある。世界各国の墓標を見て、たった2語に集約される戦争には、あまりに多くの不幸が詰め込まれていると改めて感じた。合掌。