二日目の朝は茶餐廳(香港のカフェレストラン)で朝食。香港は至る所に茶餐廳があり、朝から夜まで料理を提供してくれている。インスタント麺(出前一丁)を使った牛肉麺と、濃いめ激甘のミルクティで至福のひと時。懐かしき完璧な朝食。
観光地の定番となっている高層タワーは香港にもある。その名をSky100。実は何度も香港を訪れながら登ったのは今回が初めて。高層ビルが所狭しとひしめく香港の眺望はやはり一味違う。海と空とビルの群れ。自然と人工物の調和の美学、あるいは不調和の美学と言えるかもしれない。
尖沙咀から南の香港島にある中環 [Central] に移動。街中をほっつき歩いて、その辺で見つけた茶餐廳で昼食をとることにした。選んだのは海老ワンタンメン。ゴムのような細麺と弾力のある肉厚ワンタンの組み合わせの妙。一方、つみれのスープは味が薄すぎてざらざらしたすり身の食感だけが残った。
中環から上環の方に歩いていくと、文武廟という道教系の寺院がある。天井から燈篭やら渦巻状の装飾が吊るされていて霊験あらたかそうな雰囲気。途中、西洋人のカップルが中に入ってきたと思ったら、大きな線香を持って順繰り礼拝していた。信仰に人種は関係ないが、東洋系の宗教に精通している西洋人は何だかかっこいい。
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