デザインフェスタ / Design Festa

展示写真 [by iPhone5]
準備 [by iPhone5]

写真を始めてはや4年。その集大成でもなんでもないが、自分主催のサークルでデザインフェスタに出展した。時間の制約と個々の考えを尊重した結果、グループ展とは真逆のごった煮状態の展示と物販になってしまったが、初回にしては十分な成果を上げることができた(信じこんでいる)。

今回、僕が力を入れたのはTシャツ作成。フィルムで撮った写真を加工して、ミニマルなTシャツ作りを試みた。慣れない編集ソフトと悪戦苦闘しながら、どうにか5種類のデザインが完成。不満な点は枚挙にいとまがないが、物作りは誰にとっても常に時間と予算との戦い。太宰治いわく、「ミケランジェロだって、その当時は大理石の不足に悲憤痛嘆したのだ。ぶつぶつ不平を言いながらモオゼ像の制作をやっていたのだ。」


Tシャツなど [by iPhone5]

当日は圧倒的な閑古鳥に何度も絶望したものの、レイアウトやコミュニケーション手段を色々工夫して、段々とお客さんにアピールできるようになってきた。個人的に嬉しかったのは、2日目に5種類中3種類のTシャツが売れたこと。費用が(部分的に)回収できたことも嬉しいが、何よりその人が僕の作ったTシャツを着て街を歩いているところを想像するとにやけ笑いが収まらない。

自分の作品で金を稼ぐという大胆不敵な一歩を歩み出せたのは、小さくとも大きな成果。今後の課題は、自分の中のアイデアをいかに深堀して、押し広げて、結びつけて、人の興味を引く形で出力するか。それにはテクニックが必要だろうし、時代に合わせる嗅覚も必要だろうし、何より総体的な感性が不可欠。煮詰めすぎて感性が蒸発しないよう、手を変え品を変え、無い時間を捻り出して、地を這いずり回って産み出そう。一度きりの人生に抵抗する気概がなければ、僕たちは失い続けるだけだから。


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