観光の記録。ロンドンは観光名所が市内に集中しているから、非常に観光しやすい。有名どころは学校帰りに気軽に寄れる。特にお勧めなのは博物館。どこも無料なので、暇つぶしにもトイレだけにも利用できる。一番良かったのは夜のタワーブリッジ。巨大な橋とゴシック風の建物の組み合わせには胸が躍った。ロンドンを去る前にもう一度寄って遠目から写真を撮りたい。運が良ければ船の通過に合わせて橋が開くところが拝めるらしい。
アジアの歴史のある建築物も素晴らしいが、同じく長い歴史を持つ西欧の建築物も素晴らしい。特に重厚で禁欲的なゴシック風の建物の前に立つと、襟を正さざるを得ないような厳粛な気分になる。血を流しながらひとつの神を信じてきた西欧の人々。建築物にはその民族の美意識だけでなく精神性が宿っている。
続いてCamden Town。猥雑な雰囲気が漂う繁華街。タトゥショップや洋服屋が至る所にあり、日本で言うところの渋谷や原宿に近い。通りをしばらく歩くとマーケットがあり、所狭しと飲食店や雑貨屋や洋服屋が立ち並んでいた。この日はレコード屋を探しに来たのだが、ここですっかり時間を取られて日が暮れてしまった。ちなみに、露店で買った中華麺(左)とタイ料理(右)は全然おいしくなかった。
ロンドンでレコード屋を買おうと思ったらSOHO地区。Berwick通りを歩くと、何件ものレコード屋を簡単に見つけられる。最初に見つけたSister Rayというお店は、決して広くはないものの、ヒップホップやテクノ系の音源含め色々なジャンルをカバーしていた。Reckless Recordsという店もアナログ中心の品揃え。いくつか気になるものがあったので、ここで3枚ほど購入した。金額は合計2,500円。決して安くはないが、初めてロンドンで買ったレコードなので満足度は高い。ちなみにロンドンのレコード屋は全て中が抜き取られているので、購入の際はカウンタで盤を出してもらって検盤するという流れになる。
色々レコード屋をまわった結果、どの店も品揃えは日本の方が断然多かった。しかし、日本で死にかけているアナログ文化はロンドンで確実に息をしていた。それでも、見つけられた店はネットで仕入れた情報の半分ほどだったから、徐々に淘汰はされているのだろう。今残っているレコード屋は何としても生き延びて欲しいところ。