香港出張 / Business Trip to Hong Kong Part.11-1 (馬鞍山)

京都駅 [by iPhone4 + Camera+]

金曜日の早朝、謎の腹痛を抱えながら香港に向けて出発。京都から特急はるかに乗って関西空港まで。今回のフライトが台北経由になることを搭乗ゲートで知った。機内の座席はお決まりの通路側。そして、左隣には初々しさの塊のような女子大生2人組。僕は彼女たちの放つポジティブなオーラによって、危うく通路に放り出されそうになっていた。

しばらくして機内食の時間。茶そばを食べる時に、彼女らは麺つゆをドリンク用のコップに入れようとしていた。僕は真実を伝えるべきかどうか迷った。しかし、陰気な僕が彼女たちの華やかな旅の1ページに加わると考えると、自ずと気持ちは引き潮になった。やがて過ちに気付いて慌てふためく彼女たち。それを横目に僕は黙々と茶そばをすすった。

香港に到着しサービスアパートに向かう途中、向かいから携帯で電話をしながら歩く、うら若き香港女性に手を振られた。目をぱっちり開いて笑顔を振りまく細身の彼女。僕が決まりの悪い表情をしていることに気付くと、彼女の笑顔は徐々に固まっていった。すれ違うまでのわずか数秒間の出来事。彼女は確かに人違いをしていた。何故なら、僕は香港に異性の友達がいないから。


馬鞍山公園 [by iPhone4 + Camera+]
ビル [by iPhone4 + Camera+]
ビル [by iPhone4 + Camera+]
馬鞍山廣場 [by iPhone4 + Camera+]

香港到着の翌日は貴重な土日。だが、お腹が液状化しているため外出しようにもできない。わざわざ海を越えてまで「白い巨塔」を全巻持ってきて本当に良かった。窓の外の写真日和の晴天よりも、僕は金と欲が渦巻く浪速国立大学医学部を選ぶ。財前教授の終わりなき野望の行方はいかに。

日曜日は少しお腹が落ち着いてきたので、Contax G1を持って近場の馬鞍山公園を散策。休日の公園はとにかく家族連れが多く、ここを歩いている僕はさながら地球に不時着した異星人。少なくとも、いまだに広東語を全く聞きとれないので、異星人ではないとしても異邦人ではある。今月は「ドンナイチャ(アイスミルクティ)」以外の言葉を覚えたい。

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