先週の土曜日は、友人と写真を撮りに新宿と中野へ。まずは閉園間際の新宿御苑を散策。人はまばらだったが、何組かの外国人観光客を見かけた。帽子からブーツまで暖色系でしっかり着込んだ白人はとても絵になる。冬の殺風景さと指先を麻痺させる寒風のお陰で、ろくな写真が撮れなかった。
御苑の後は、粋な路地があるとのことで久しぶりの中野へ。確かに北口には昭和ライクな飲食店から2次元系まで、所狭しと個性的な店が密集していた。メイド喫茶の変化球かと思われる、「お話セラピー」というお店の存在が気になった。これからは孤独を埋める商売がもっと増えるだろう。そろそろ僕も異性の話を聞いてただ相槌を打つだけのビジネスを本格的に始めたい。
寒いと温かい食べ物が欲しくなるのが世の常。僕たちはお話セラピーの向かいの浜焼きの店で、どでかいマグロのカマ焼きを頼んだ。カマ焼きには骨と皮の合間をすり抜けて、肉をつまみ出すところに冒険心を掻き立てられる。網の上の小さなアドベンチャー。別で頼んだウニとイクラの寿司もおいしく、魚貝類を食べる時ほど日本人に生まれたことを感謝する時はない。もしも僕がスリランカ人だったら、どういう時にスリランカ人であることを感謝するのだろう。