金曜日から大阪出張。名古屋は家も大地もきれいに雪化粧されていたが、大阪は快晴。しかし、東京よりもずっと寒い。大阪の職場では風邪が蔓延しており、見事に僕も風邪を移された。はるばる東京からウイルス摂取の旅。
翌日は大阪天満宮へ初詣。メインの社にはバッティングセンターにあるような緑のネットが全面にかかっており興ざめ。自動で水が出る手水舎もどうかと思った。世の中には便利にならなくてもいいものがある。
週明けの木曜日、去年に引き続きエビス様へ行った。えべっさんと呼ぶのが関西流とのこと。お日様が落ちきる前に到着したので、人混みは去年ほどではなかった。が、かわいい子が集まる福娘ブースは朝の地下鉄のような混雑ぶり。顔に当たる笹の葉にしばらく耐えて、福娘に去年と同じ飾り付けをしてもらった。フェミニスト気味な僕は、美人が福を与えるという仕組みにどうしても納得がいかない。
アパホテルのふかふかベッドで10時間以上寝果てて金曜日の昼。この日は代休を取ったのだが、時すでに遅し。とりあえず僕は道頓堀を練り歩いて、観光客らしくたこ焼きを食べてみた。アトラクションのような道頓堀の街並みには、大人の中に残されたわずかな子供心がくすぐられる。
帰りの新幹線。通路を挟んで隣のおじさんが口を半開きにして快眠中。彼の胸元には読みかけの本が伏せられていた。タイトルは「君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?」。隙あり。