

木曜日は仕事帰りに鎌倉へ。夕方の予定を考えると3時間ほどしか余裕がないので、駅前のレンタル自転車を利用。気の良さそうなおじいさんにお金を払って、一眼レフを斜め掛けして颯爽と自転車を漕いだ。最初に向かったのは妙本寺。運よく紅葉も残っていて、ここでひたすらカメラの練習。シャッター速度と絞りと感度の組み合わせの先に何かがある。そう信じて何度もシャッターを切るも、なかなか思い通りに行かない。






続いて長勝寺。入り口付近で一般の人と住職が祈祷をしているのを横目に、もみじの接写にいそしむ。ようやく周辺をぼかす手法を覚えたため、うまく撮れると顔が自ずとにやける。最後は線路を渡って安国論寺へ。100円の拝観料を払ったものの、中は地味の極み。奥には墓地が広がっていて、せっかく来たのでひとりで見ず知らずの人の墓参り。不思議と昼間に来る墓地は心が落ち着く。
帰りは鎌倉駅近くの回転寿司へ。店内のボックス席には東欧系の家族連れがいた。午後3時前のため、レーンには余り物しか回っていない。僕は勝手に同情しながら、生しらすと鱈の白子を注文して黙々と食べた。すると「コハダを下さい」と誰かが言った。声の方を見ると東欧系のパパ。日本語もきれいだし、光り物を頼むあたりかなりの玄人。気になってちらちらとその外国人家族を見ていたら、5歳くらいの娘が突如僕に変顔を仕掛けてきた。すると動揺で箸先から寒ブリがするりと落下。皿に横たわる寒ブリの切り身。寿司はネタとシャリが切り離されると途端に退廃的になる。退廃の寒ブリ。
少しして、東欧系の家族は席を立った。僕の席はレジのそばだったため、会計をする人は嫌でも僕の背後を通ることになる。僕は娘がこちらに来るのをこっそり目で追った。そして、彼女が背後を通り過ぎる時、勇気を振り絞って変顔返し。無視された。