







日曜日は仕事関係の人たちと花見をした。場所は隅田公園で、テーブルに座布団、シャンパンに高級仕出し弁当を用意した。
場所取りと前夜祭を含めて週末を華麗に潰す異様な情熱。世界恐慌寸前の世の中の出来事とは思えない豪華な宴になった。
桜は満開、天気は快晴。隅田川の向こうには、桜と張り合うかのようにスカイツリーがそびえ立っている。
この完璧なコンディションと完璧な花見セットの結果、僕たちは完全に周囲の晒し者。写真を撮りに来たオーストラリアのおばちゃん、趣味で絵本を読んで聞かせてくれた謎のお姉さん、缶詰とお菓子を物々交換しに来たニット帽の若者。
皆さん、ありがとう。
花見は(予定どおり)テキーラとワインの一気飲み大会へ突入し、終盤の記憶は霧の向こう側へ消えた。
二次会のカラオケでは、ほぼ吐いていた記憶しかない。トイレが完全にマイホームと化し、聞いていたのは歌声より水音だった。
帰宅後、胃薬を求めて薬箱を開けた瞬間、箱ごと床に落下してしまった。運悪く正露丸の瓶が粉々に砕け、室内が正露丸臭に包まれる大惨事に。
慌てて重ねて袋に入れたものの、臭いは一向に収まらない。桜と嘔吐と正露丸。色んな意味で忘れられない花見となった。