嵐山 / Arashiyama Part.2

藁葺き屋根に誘われて

嵐山の空 [by iPhone4]
お花畑 [by iPhone4]
藁葺き屋根 [by iPhone4]

念仏寺を後にして、東の大覚寺方面へ歩き出した。右京区のこのあたりは、のどかな田園風景がゆったり広がっている。歩き疲れて足は痛いのに、気分だけは不思議と落ち着く。

道すがら、ぽつりぽつりと 藁葺き屋根の家 が現れるたび、もっと奥まで探りたくなる衝動に駆られた。ただ、残念ながらもう日は傾き始めていて、今回の探検はここで断念。

広沢池でため池百選を考える

田園風景 [by iPhone4]
広沢池 [by iPhone4]

大覚寺は人も多いしため池もかかるので、入り口を軽くのぞいてスルーした。時に有名どころをあえて飛ばす勇気も必要。

そのまま東へ歩き、広沢池(ひろさわのいけ) へ向かう。到着してみると、これはもう池というより小さな湖。どうやら「ため池百選」に選ばれた名所らしい。逆にぎりぎり選ばれなかった101番目のため池を見てみたい。

嵐山で満たされる食欲

嵯峨嵐山駅から線路 [by iPhone4]
嵐電嵐山駅 [by iPhone4]

嵐山の北側を一周して、ようやく嵯峨嵐山駅へ戻ってきた。次は渡月橋と亀山公園を見に行こうと南口へ。こちらは人が多く、一気に観光地感が増す。

駅前にあった中村屋のコロッケを頬張りながら、まずは賑やかな通りを散策。途中で目に入った嵐電嵐山駅は、駅とは思えない華やかさだった。

コロッケだけで満足できず、ついつい駅前で焼き芋を買ってしまった。炭水化物の過剰摂取。僕はダイエットの向こう側に向かっている

鴨と人であふれる渡月橋

渡月橋 [by iPhone4]
鴨 [by iPhone4]

しばらく歩くと、ついに 渡月橋 が姿を現した。川は賑やかで、鴨と貸しボートに乗った人間が無数に浮かんでいた。

この景色が紅葉の時期になれば、きっとさらに壮観なのだろう。僕は川べりでかわいい鴨をしばらく眺めた。ふと思う、鴨は見てよし食べてよし。生きるとはなんと残酷なのか。

亀山公園で周恩来を思う

周恩来先生の詩碑 [by iPhone4]
亀山公園の池 [by iPhone4]

川沿いを歩きながら進むと、やがて亀山公園に着いた。ここには、若き日の 周恩来 が残した詩碑(以下に意訳)があり、近現代の中国史好きには見逃せない小さな名所だ。

雨の中、再び嵐山を訪れる。
両岸には深い松が並び、ところどころに桜の木が混じる。
道が尽きると、ひときわ高くそびえる山が目の前に現れ、
その山から湧き出る泉は緑に輝き、岩をめぐって人々を照らす。

しとしと降る雨、濃く立ちこめる霧
だが、雲の隙間から一条の陽光が差し込むと、
その景色は一層、優しく美しく映える

世にあまたある「真理」を追い求めれば求めるほど、
その輪郭はかすみ、いよいよ見えにくくなる
それでも、曖昧な中でふと一筋の光を見つけたとき、
その光は、むしろ世界をいっそう鮮やかに、美しく映し出す

周恩来といえば、現代中国でもっとも重要な政治家のひとり。革命の嵐が吹き荒れる中、毛沢東を立てつつも自分の地位を巧みに守り、内も外もまとめ上げた稀有な人物だ。

忍耐という言葉は彼にこそ相応しい。僕が密かに敬意を抱く数少ない人物でもある。

旅の終わりに待つ試練

JRの線路 [by iPhone4]

亀山公園からトロッコ電車で帰ろうと向かったものの、駅に着いたらまさかの満員。仕方なくすっかり暗くなった道を歩いてJR嵯峨嵐山駅まで戻ることにした。

旅の帰り道というのは、不思議なくらい疲れが一気にのしかかる。「家に帰るまでが遠足」という言葉には、きっと 最後まで諦めるなという隠れたメッセージ が隠されている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です