昨日は休みだったので沙田 [Sha Tin] まで出かけてみた。滞在先の関係で、馬鞍山線の沙田園から徒歩。曇りがちで比較的涼しい日だったのだが、城門川を渡る頃には汗びっしょり。沙田界隈は住宅街のため、香港ならではの密集する高層マンション群が見れる。地震のない国が羨ましい。日本に地震がなかったら、きっと今頃は太陽が見えない国になっていたかもしれない。
沙田駅近くのマンションの一角に市場があった。入口付近に異常な臭気が漂っていて、とても生鮮食品を買う気分にならない。その市場を抜けて道路を越えて歩くと、IKEAが見えてきた。この日の目的である萬佛寺はその奥。萬佛寺はTen Thousand Buddhas Monasteryという英語名が示す通り、膨大な数の仏像があるらしい。
人気のないゆるい山道に入ると、いきなり視界に飛び込むのは無数の黄金の仏像たち。驚かされると同時に、個性豊かな仏像たちの顔や体勢に笑いを禁じ得ない。これを造った人たちもげらげら笑いながら造ったに違いない。
あまりに人間味のある仏像たちを見ると、死後の世界も悪くないように思える。しかし、こんな仏様に囲まれて過ごすと思うと、さっさと輪廻転生したい気もする。
坂道を登りきるとようやく萬佛寺に到着。鮮やかな色の仏像がいくつもあって華やかな印象。しかし、この寺のハイライトは坂道に立ち並ぶ黄金の仏像であってここではない。どこも混んでいる香港なのに、ここは人もまばらだった。
帰りはひとりなので近くのスーパーに立ち寄った。買ったのはジャンクフードとお寿司とお惣菜。夕飯の時間帯のためか、レジには長蛇の列。カメラでその混み具合を撮ろうとしたら、店員の中年女性に「No camera, thank you!」と注意された。
香港ではサーモンがやたらと人気があり、売っているお寿司にはほとんどサーモンが入っている。僕が買った寿司は8貫で68HKD(≒700円)で日本とほとんど値段は変わらない。味は意外や意外、全然悪くない。