蒸し暑さの中、カメラのトラブル発生…







2日目の夜は士林夜市を再訪。夜市は蒸し暑さと人々の熱気で、まるで巨大なサウナのようだった。
屋台の香りに誘われながら食べ物を探していたその時、まさかのトラブル発生。
Diana F+の交換用フィルムが、どうやってもはまらない…。
仕方なく通り沿いの薄暗い階段に腰を下ろし、汗をぬぐいながら試行錯誤。ようやくセット完了した頃には息も絶え絶えだった。
恐るべし120mmフィルム。この一本のせいで、夜市グルメはすべて光の彼方に消えた。



結局、空腹のまま Room18 というクラブへ向かった。せっかくだから海外のクラブ事情をこの目で見ておきたい。
フロアに入ったのはまだ日付けが変わる前。照明がきらめく中、フロアは閑散としていて軽く肩透かしを食らう。このクラブには2つのフロアがあり、一方ではキラキラ系ハウス、もう一方ではヒップホップが流れていた。
しかし、踊っている人はほぼ皆無 で、仲間内で酒を楽しむ人ばかり。目当てのDJか台湾の友達でもいない限り、きっとここは楽しめない。
深夜のマッサージ、終点は午前4時

酒を数杯飲んで、早々にクラブから退散。そして、深夜のテンションに背中を押され、送迎付きの台湾式マッサージへ直行した。
中年女性の足で全身をこれでもかと踏まれるのだが、これがまたイタ気持ちいい。気が付けばあっという間に夢の世界へ急降下していた。
意識が戻った時、時計は 午前4時 を指していた。マッサージで疲れを取ったはずなのに、逆に体力が減っている気がするのは気のせいだろうか。
魯肉飯で始まる最終日


台北旅行もついに最終日。前日に食べ損ねたホテルの朝食で、まずは魯肉飯を堪能した。やはり、甘辛な豚肉とこの香りの組み合わせは最高。
チェックアウト後、空港行きのツアーバスを待ちながらふとホテルを見上げる。
──壁…まさかの衝撃的ビジュアル。
「ぼろい」というより、ホテルの断面に近い。もしや、昔は倍のサイズのホテルだったのではないだろうか。そう考えるとロマンが膨らむが、泊まる気は失せる。
ツアーの逆醍醐味、免税店

バスが着いた先は、お約束の免税店。これぞツアーの逆醍醐味。もちろん財布を開く予定はなく、集合時間までぶらぶらと周辺を散歩した。
この辺の建物は都会的できれいだが、特に心をくすぐられるものはない。それにしても、炎天下の日差しが強烈で、少し歩いただけで肌が焦げそうになる。真昼の散歩は命がけ。
台北旅行の教訓とちょっとの未練


免税店を後にし、高速道路を眺めながら空港へ。2泊3日といっても実質は1日半で、今回の教訓は「集団ツアーは避けるべし」に尽きる。
そしてもうひとつ、海外でSNSを使うなら、現地Wi-Fiの事前チェックは必須。せっかくの海外でネット環境を奪われた痛手は大きかった。
ともあれ、自己顕示欲は満たせずとも、好奇心と食欲はしっかり満たせた台北旅行だった。