宇治 / Uji

修学旅行以来の宇治へ

京都タワー [by ViViCam5050]

初めての京都出張。夏の京都は殺人的な暑さ とは聞いていたが、まさかここまでとは。駅に降りた瞬間に地獄の業火に放り込まれた気分。

せっかく宇治まで来たので、仕事を切り上げて少し観光することにした。京都は修学旅行ぶりだが、思い返してもほとんど記憶がない。修学旅行を覚えていない僕の学生時代とは一体何だったのか。

灼熱の平等院鳳凰堂

宇治橋通り商店街 [by ViViCam5050]
宇治橋から宇治川 [by ViViCam5050]
平等院鳳凰堂 [by ViViCam5050]

宇治橋通り商店街を抜け、まず目指したのは 平等院鳳凰堂。さすがは世界遺産、死ぬほど暑くてもその佇まいはどこまでも優雅だ。

平等院鳳凰堂は、英訳すると「Phoenix Hall」となるらしい。その軽々しい響きとは裏腹に、あたりは 一度死んで蘇るどころか、蘇る前に干からびそうな暑さ。まさに生と死の境界を体感できる京都の真夏。

灼熱の宇治上神社

十三重石塔 [by ViViCam5050]
橋 [by ViViCam5050]
屋形船 [by ViViCam5050]
橋 [by ViViCam5050]
宇治上神社 [by ViViCam5050]
鳥 [by ViViCam5050]

宇治川沿いを歩き、次の目的地は 宇治上神社。ここも世界遺産らしいが、正直ぱっと見はごく普通の神社に見える。歴史の重みよりも、日差しの強さの方が圧倒的

途中、川辺で優雅にたたずむ鶴のような鳥を見かけた。だが、あまりの暑さに名前がまったく出てこない。ここで問われるのは記憶力ではなく、体力。

煮え切らぬ若者と煮えたぎる太陽

興聖寺 [by ViViCam5050]
吊り橋 [by ViViCam5050]
飛び降りる若者 [by ViViCam5050]

死ぬほどの暑さに朦朧としながら歩いていると、目の前に大きな吊り橋が現れた。中央では、橋の外側に立って明らかに怖気づいている若者がひとり。

磔にされたキリストのような状態で、太陽を浴び続けるのは死ぬほど暑いに違いない。見ているだけでこちらの体感温度が3度上がる。

結局、彼は最後まで飛び込むとなく橋にしがみついていた。僕はその背中を横目に駅へ。この煮え切らなさと、煮えたぎる太陽。

──次に京都に来るなら絶対に秋以降にしよう

ふらつく足取りで、そう固く誓った。

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