北京 / Beijing Part.2-2 (天安門広場&王府井)

天安門へ灼熱の帰路

北京図書館 [by ViViCam5050]
工事中 [by ViViCam5050]

締めくくりにもう一度天安門広場を目指し、故宮の外側をぐるりと歩いて戻ることにした。午後の北京は日の照り返しが容赦ない。

そんな中、なぜか警官に笑顔で敬礼されるという謎の事件が発生。咄嗟に反応できず、結果的に完全にスルーしてしまった。ごめんなさい。

それにしても、北海公園から天安門までは想像以上の距離だった。炎天下で汗は止まらず、足は鉛のよう。最後の方は、水を求めてさまようゾンビのようにフラフラ歩いていたと思う。

天安門広場に響く記憶

国旗 [by ViViCam5050]
西側から天安門 [by ViViCam5050]
天安門広場から天安門 [by ViViCam5050]
天安門広場の掃除のおじさん [by ViViCam5050]

汗だくになりながら、ようやく天安門広場にたどり着いた。まずは近くの売店で命の水を買って、一気に飲み干す。喉を潤すというより、もはや生き返る儀式。

しばらく日陰で体を冷ましたあと、いざ広場へ。入場にはまたもや荷物チェックが必要だった。国家の中枢だけあって、警備の厳しさも桁違いだ。

天安門広場は一見するとだだっ広い広場でしかない。しかし、現実にはここで自由への戦いが2度も潰えて、多くの人々の血が流れた

過去へ思いを馳せると、感慨と共に歴史の重さがずしりと肩にのしかかってくる。ここには、まだ語られぬ記憶が眠っている。

沈まぬ太陽と長い一日

ニューオータニホテル [by ViViCam5050]

ようやくホテルに戻ったのは、朝から実に8時間ぶり。ドアを開けた瞬間、無料の水を一気に飲み干し、そのまま湯船に浸かって全身の疲れをほぐした。

日差しを浴びすぎたせいで、水に触れるだけでも皮膚がひりひりする。思えば、今日はとてつもなく密度の濃い一日だった。

だが、それでも旅は終わらない。何故なら夜はこれからなのだ。北京では夜8時にならないと日が沈まない

中国4千年の味を求めて王府井へ

王府井大街から夕日 [by ViViCam5050]

夕食は2駅先にある 王府井 へと繰り出した。目的は、小吃街と呼ばれるにぎやかな屋台街だ。

ここには中国4千年の歴史が詰まっていて、世界各国の旅人たちの胃袋を満たしてくれる。ひとり旅は食事に困るので、こういう場所は本当に助かる。

サソリ串の洗礼と味の迷宮

王府井小吃街入り口 [by ViViCam5050]
王府井小吃街 [by ViViCam5050]
生きたサソリ串 [by ViViCam5050]
名前がすごい [by ViViCam5050]
内臓と香草の煮物 [by ViViCam5050]
店番の子供 [by ViViCam5050]

屋台街は人の波で溢れかえり、熱気と香辛料の香りに包まれていた。入口でまず目を引いたのは、生きたままのサソリが突き刺さった串

その隣にはムカデ串やヒトデ串も並び、罰ゲームでも遠慮したいビジュアルのオンパレード。とはいえ見てまわる分には退屈しない。

いくつか挑戦してみた中で美味しかったのは、胃袋と香草を湯通しして味噌風のソースでいただく煮込み料理。日本の中華料理に慣れすぎたためだろうか、他は想像以上にピンとこない味だった…。

疲労と充実の等式

王府井駅前 [by ViViCam5050]

長かった一日の締めは、昨日のコンビニで手に入れたビールとレッドブル。何かをやり遂げたような達成感に包まれながら飲むビールは、いつもより数段おいしかった。

身体は限界寸前なのに、不思議と心は満たされている。そして、この疲労がむしろ充実感を与えてくれるという不思議。肉体と精神の奇妙な均衡に感謝しながら、明日に備えて早めにベッドに入った。

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