シェムリアップ / Siem Reap Part.3 (市内観光)

アンコールワット、朝日の特等席

アンコールワット入り口の像 [by ViViCam5050]
入り口の道 [by ViViCam5050]
朝日 [by ViViCam5050]
朝日 [by ViViCam5050]

カンボジア3日目。まだ暗い朝4時に目を覚まし、朝日を拝みに再びアンコールワットへと向かった。

入場の際、強制お布施を求められたものの、アンコールワットの朝日はそんな不快な出来事を軽々と吹き飛ばしてくれた。

ゆっくりと昇る情熱の太陽は、アンコールワットを背に、静かに世界に朝の訪れを告げていた。

キリングフィールドで感じたこと

キリングフィールド [by ViViCam5050]
骸骨 [by ViViCam5050]

朝日を見たあとは市内をまわることに。まず向かったのは、ポルポト政権の犠牲者を祀る、いわゆる キリングフィールド だ。

敷地に入ってすぐ目に飛び込んできたのは、骸骨が敷き詰められた塔。あまりにもストレートな展示に息をのんだ。

観光地として整備されたこの場所は、人の死がどこか商売の道具になっているようで気持ちは複雑だった。敷地内の寺院の入り口では、障害を持つ人たちが静かに手を差し出していた。

オールドマーケットでささやかな寄与

オールドマーケット [by ViViCam5050]
オールドマーケット内部 [by ViViCam5050]

次に訪れたのは、シェムリアップの オールドマーケット。食堂と食材店がひしめき合い、熱気とともに 強烈な匂いが立ちこめていた

雑然とした通路をひと通り歩いたあと、通り沿いの露店でお土産を購入。もっと安い店があるのは分かっていたが、あえてここで買うことにした。

先ほど目にした、報われない山積みの骸骨。それを思いだすと、少しでも何かの足しになればという気持ちになる。

カンボジアにみる仏教の精神

通りの犬 [by ViViCam5050]
ゴミ回収 [by ViViCam5050]
通り [by ViViCam5050]
雨上がりの通り [by ViViCam5050]
シェムリアップ川 [by ViViCam5050]

ホテルに戻ってひと息ついたあとは、日差しが和らいだ午後3時すぎから再び街歩きへ出かけた。

カンボジアでも、ベトナム同様、通りを歩いているとあちこちから声がかかる。ただ、「No」と一言伝えるだけで、意外なほどあっさりと引いてくれる

ベトナムで感じた勢いとはまるで違うその反応に、少し拍子抜けするほどだった。もしかすると、仏教が人々の心に謙虚さを植えつけているのかもしれない

6号線の先に広がる日常

バレーボール [by ViViCam5050]
赤土の通り [by ViViCam5050]
地元のマーケット [by ViViCam5050]

カンボジアの人々の暮らしに少しでも触れたくて、シェムリアップの幹線道路・6号線から脇道へ入ってみた。

驚いたことに、メインストリートを外れた途端、道は未舗装に変わる。赤土の路面が広がり、日本で見慣れた景色とはまったく異なる風景がそこにあった。

通りでは、裸のまま遊ぶ子どもたちの姿もちらほら。なかには歩きながらおしっこをしている子もいた

微笑ましさと同時に少なからぬ衝撃を受ける光景。確かに子供に「おもらし」という概念は存在しない。

夜の食卓で思い出された言葉

夜の6号線 [by ViViCam5050]

夕食は、外国人向けの小ぎれいな飲食店が並ぶ通りで。ビールは1杯0.5ドル、料理はどれも1皿3ドルほどと手頃だった。

春巻きにチャーハン、そして焼きそば風の麺料理を注文し、どれもおいしくいただいた。

この日目にしたカンボジアの暮らしぶりは、都市の生活とはまるで別世界に思えた。物質的には豊かでないのかもしれないが、人々は自然に身をゆだね、せせこましく生きている人を見かけない

ふと、以前ローズが語っていた言葉を思い出した。

日本は産業で儲けて、カンボジアは農業。農業のほうが大変だけど、どちらが幸せかはわからない。

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