2泊3日で会社の同僚と香港からベトナムへ弾丸旅行。深夜に到着したにも関わらず、僕たちは現地の友人と合流して本場のフォーを求めて街へ繰り出した。ベトナムに来たらベトナム料理。本場のフォーは、新鮮な野菜と香草が豊富で日本で食べるものとは全然違っていた。おいしい。
初めてのホーチミンの朝。噂に聞いていたバイクの交通量は凄まじく、この国で目覚ましは必要ないことを知った。どこもかしこも蟻のように密集して蠢くバイク。交通ルールはないに等しい。
午後はホーチミン市の半日観光。ガイドは英語使いのベトナム人。非常に流暢な英語で感動したものの、僕の英語力では半分ほどしか理解できなかった。ところどころ街中に掲げられた赤旗を見ると、ベトナムは社会主義国家なのだと改めて思う。
戦争証跡博物館は、ベトナム戦争の犠牲者たちの博物館。枯葉剤や白燐弾など、人間を異形にする兵器を使用したアメリカの行為は人体実験としか思えない。入り口では枯葉剤の被害者が小さな演奏会を開いていた。その前向きさと彼らの不遇な運命にただ落ち込む。
夜は現地の友人と再び合流。原付で二人乗りして、お勧めの海鮮系レストランへ。無数のバイクを掻き分けながら、やまないエンジン音とサウナのような湿気に包まれて、これがベトナムの生活なのだと肌で理解した。ディナーは素晴らしく、帰りに買ってもらったバインミーは絶品だった。友人のおかげでこの上なく快適な旅になったことを心から感謝。